石狩市が３年度予算案発表　市内全校でＣＳ導入へ　教育費５.２％減の１９億円

（市町村 2021-02-09付）

　石狩市は５日、令和３年度予算案を発表した。一般会計は前年度比７・７％増の総額３００億３０００万円。うち、教育費は５・２％減の１８億９３２２万円となった。一般会計に占める構成比は６・３％となっている。

　教育分野では、コミュニティ・スクール（ＣＳ）推進事業に１６３万円を措置し、ＣＳを市内全校に導入する。

　また、デジタル教科書導入事業に２５６万円を計上。２年度は各小学校に指導者用デジタル教科書を導入したが、３年度は各中学校に導入し、新学習指導要領実施に向けたＩＣＴ環境および学習活動の充実を図る。

　新規事業として、ふれあいの杜子ども館建設（３～４年度、全体事業費７億円）に３億４３５８万円を計上。子どもの居場所や子育て支援機能等を有する施設を建設する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

【新型コロナウイルス感染症への対応】

▼公共的空間安全確保

▽保育環境等安全対策＝２７８５万円

　子育て環境の感染拡大防止を図るため、市内認定こども園のほか、放課後児童クラブや児童館などに対し、感染症対策に必要な経費の一部を助成する。

▼公共施設等感染拡大防止

▽スクールバス感染リスク低減＝８２０万円

　スクールバス登校時における感染症リスクの低減を図るため、スクールバスを増便する。

▽学校施設消毒作業支援＝６８０万円

　児童生徒の感染を防止するとともに、教職員の業務負担の軽減を図るため、学校施設の消毒作業を行う。

【子ども・子育て、教育環境等の充実】

▼子ども・子育て

▽ふれあいの杜子ども館建設（新規）＝３億４３５８万円

　石狩ふれあいの杜公園内に、子どもの居場所や放課後児童クラブ、子育て支援機能等を有する施設を建設する。

▽一時預かり（幼稚園型）＝６８６４万円

　質の高い預かり保育の受け入れ体制を確保するため、長時間通年で一時預かり事業を行う認定こども園に対し加算給付を行う。

▽保育士等就職奨励金＝５００万円

　近年増加する保育ニーズに対応するため保育の受皿を増やしてきている中、保育士確保・就労継続支援に向け、新規採用時および一定期間継続勤務後、保育士に５年間で最大５０万円の一時金を交付する。

▼教育

▽学び交流センター整備（新規）＝２１９１万円

　公民館の老朽化に伴い、機能を学び交流センターに移転するため、施設の改修を行う。

▽スクールバス購入（新規）＝４１７万円

　厚田区聚富方面を運行するスクールバスを更新。

▽中学校校舎等改修（新規）＝９００万円

　花川南中学校校舎の長寿命化を図るため、大規模改修の実施設計を行う。

▽コミュニティ・スクール推進＝１６３万円

　地域が学校運営にかかわり、子どもたちの成長を一緒に支える仕組みとなる学校運営協議会制度を３年度から市内全校で導入。

▽デジタル教科書導入＝２５６万円

　新学習指導要領実施に向けたＩＣＴ環境および学習活動の充実を図るため、各中学校に指導者用デジタル教科書を導入する。

【雇用・労働施策の推進】

▼雇用・労働

▽産学連携地元定着促進＝３０万円

　若者と地元企業との接点を創出し市内就業を促進するため、石狩商工会議所と連携し、市内の高校および北海道科学大学の学生を対象とした交流事業や企業説明会等を実施する。

▽若者人材育成・職場定着支援＝２１０万円

　ミスマッチによる早期離職を防ぎ、職場定着を図るための高校生への就職支援セミナーを実施する。

【公共施設等の適正管理】

▽旧公民館解体（新規）＝２００万円

　公共施設等総合管理計画個別計画に基づき、老朽化した旧志美公民館を解体。

▽市民図書館改修（新規）＝１２５０万円

　閲覧環境の向上を図るため、老朽化した冷房設備を更新する。

(市町村 2021-02-09付)