苫小牧市３年度予算案　新第２給食調理場整備など　虐待防止へシンポジウム開催

（市町村 2021-02-15付）

　【室蘭発】苫小牧市は１０日、令和３年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比３・２％減の７８８億７５００万円。教育費は１４・２％減の４３億８８００万円。小学校等の改修事業費の減少などによって大きく落ち込んだ。

　新規事業では、子どもを虐待から守る条例啓発事業に１０９万円、不登校対策事業に５８万円を盛り込んでいる。

　このほか、新第２学校給食共同調理場整備に１５億２８９９万円、光洋中学校の屋内運動場改築に６億３００８万円を充てるなど、大型のハード事業を複数予定している。

　教育関連の主要事業はつぎのとおり。

▼総務費

▽放課後児童クラブシステム＝９２万円

　放課後児童クラブ利用者の登録および利用料収納管理。

▽こども国際交流＝３８０万円

　進展するグローバル化への対応、まちの国際化を進めるため、国際的な視野をもった人材育成。

▽国際アイスホッケー中学生交流＝１３４万円

　アイスホッケーの盛んなカナダと交流し、友好親善等を深める。

▽氷上スポーツ育成＝３９１万円

　幼児・小学１～３年生を対象に、氷上スポーツの人口拡大や子どもの体力向上を図る。

▼民生費

▽アイヌ文化伝承＝１９０万円

　外部講師を招きアイヌ刺繍講習会を開催。

▽ひとり親家庭学習＝８９２万円

　ひとり親家庭の中学生を対象に学習支援を行い、生活の安定と学力向上を図る。

▽ファミリー・サポートセンター＝９８８万円

　小学校修了前の子どもがいる世帯に仕事と育児の両立や子育てを支援する。

▽子どもを虐待から守る条例啓発（新規）＝１０９万円

　シンポジウム開催、啓発シール作成、条例の周知および理解促進に向けたリーフレット作成など。

▽子ども・子育て利用者支援＝６４万円

　子育て支援事業等の情報提供および相談・助言、関係機関との連絡調整。

▼環境衛生費

▽中学生へのピロリ菌検査・除菌支援＝２３２万円

　中学２年生を対象に尿中検査、尿素呼気試験、除菌治療。

▼教育費

▽外国語教育推進＝６７７６万円

　ＡＬＴ（外国語指導助手）任用によって小・中学校の英語指導に活用。

▽いじめ問題対策事業＝１００万円

　いじめ問題に対する指導・支援など。

▽スクールソーシャルワーカー（ＳＳＷ）活用＝１１１４万円

　統括ＳＳＷ１人、ＳＳＷ６人を配置。

▽学力向上推進＝３１３万円

　先進地視察、指導資料作成、研修講座開設、家庭教育情報紙作成。

▽統一学力検査＝５８９万円

　小学４・５・６年生、中学１・２年生を対象に国語と算数・数学の学力検査を行う。

▽校務用パソコン整備＝１億２０８４万円

▽中学校用教科用図書採択＝１４２万円

▽コミュニティ・スクール（ＣＳ）＝２５万円

　本格導入する勇払中学校地区、開成中学校地区で事業を推進。

▽学習用ＩＣＴ環境整備＝１億７８２７万円

　新学習指導要領に沿った教育に必要なＩＣＴ環境を整備。

▽不登校対策（新規）＝５８万円

　各学校における不登校対策、適応指導教室運営。

▽児童用机・いす整備＝１３３３万円

　市内各小学校の特別活動室等の机・いすと、拓勇小の普通教室の机・いすを更新。

▽小学校図書館用図書整備＝１１２２万円

▽特色ある小学校づくり・総合的な学習活動推進＝４８０万円。

　国際理解、環境教育活動など特色ある学校づくりを進める。

▽生徒用机・いす整備（新規）＝４４６万円

　老朽化した机・いすを更新。

▽中学校図書館用図書整備＝１０９９万円

▽特色ある中学校づくり・総合的な学習活動推進＝３２０万円

　国際理解、環境教育活動など特色ある学校づくりを進める。

▽新第２学校給食共同調理場整備＝１５億２８９９万円

▽第２学校給食共同調理場閉鎖（新規）＝９２８万円

▽苫小牧東小・苫小牧東中改築＝８億２０８５万円

▽清水小運動場改築＝５５４７万円

▽泉野小外部改修（新規）＝７７４４万円

▽啓北中校舎屋内体育館改築＝１億３７５５万円

▽光洋中屋内運動場改築＝６億３００８万円

▽青翔中校舎増築＝２１０８万円

▽沼ノ端中大規模改修＝２億８２９７万円

(市町村 2021-02-15付)