富良野市３年度予算案　新規に子どもの木育推進　道立高２校振興会に助成金

（市町村 2021-02-15付）

　【旭川発】富良野市は１０日、令和３年度予算案を公表した。一般会計は前年度当初比２３・１％増の１７４億７２００万円。教育費は、３・４％減の５億４１６１万円となった。教育費にかかる主な事業をみると、子ども木育スタート事業を立ち上げ、積み木を贈るなど木育を推進する。また、富良野高校と富良野緑峰高校の教育活動を支援するため昨年に発足した市高校教育振興会への助成金として、新たに１０万円を積み上げた。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▽子どもの木育スタート（新規）＝１３０万円

　子どもが小さいうちから木に親しみ親子のコミュニケーションにつながる積み木（地元木材を活用）をプレゼントし、木育推進と富良野への愛着促進を図る。

▽子育て支援センター運営＝４６３万円

　子育てに対する不安や悩みを解消するために、気軽に集まり育児相談や情報交換のできる場の提供、子育て支援アプリの運用を行う。３年度から、子育てサロンの時間を延長。

▽幼児教育・保育の無償化＝２７５万円

　子育て世代の経済的な負担を軽減する目的で、３～５歳児の保育所・幼稚園利用料の負担金の無償化、預かり保育の無償化など、子育て世代の利用料負担を軽減する手続きを円滑化。３年度から幼稚園側の手続きをＩＣＴ化し、側面支援するシステムを構築する。

▽多子世帯就学助成（拡充）＝３５０万円

　多子世帯の小学校就学時の保護者負担軽減のため、助成金を支給。３年度から対象を第３子以降から第２子以降に拡充する。

▽各種予防接種＝５８３１万円

　３年度からインフルエンザ予防接種費用助成対象を拡充。乳幼児、小中学生、高校３年生が対象となる。

▽市高校教育振興会助成（新規）＝１０万円

　富良野の高校で夢がかなえられる環境づくりと市内高校の定員確保を図るとともに、将来の富良野を担う人材の育成、保護者への経済的負担軽減を目的に市内高校の教育活動を支援する団体に助成する。

▽樹海義務教育学校整備＝５５３万円

　４年度の樹海義務教育学校の開校に向け、机やいす、図書室書架、校旗などの備品等を整備。

▽教材整備（学習支援ソフト導入）＝４１６万円

　２年度配置の１人１台端末について、授業および家庭学習での活用のため学習支援ソフトを導入し、効果的な活用を促進する。

▽ふらのまちづくり未来ラボ推進＝２０５万円

　地域の各分野で活躍している大人と好奇心をもった子どもたちがワークショップ学習を行い、地域の魅力発見と自らが参画できる地域社会づくりの実践を通して、富良野で豊かな郷土愛をもつ人材を育てる。

▽森林学習プログラム推進＝４６２万円

　恵まれた森林資源を活用し、市内小中学生を対象に森林環境教育を推進するとともに、サポーターの体制拡充を図る。

(市町村 2021-02-15付)