紋別市教委　部活動を地域部活動に移行　持続可能な仕組み構築　３年度からサポーター配置等

（市町村 2021-02-16付）

　【網走発】紋別市教委は、市内全中学校３校における部活動を、地域部活動へと移行する体制整備を進める方針だ。指導者等の確保や学校間での部活動のマッチングなどを行う部活動サポーターを新たに２人配置するとともに、部活動指導員を２人増員し３人体制に。持続可能な部活動が行われるよう、生徒の多様なニーズに応じた取組や、学校と地域が協働・融合した取組を推進する。

　市内では、少子化に伴う生徒数の減少、生徒数減少に伴う教職員数の減少や学校における働き方改革などによって、これまで各学校で活発に行われてきた多くの部活動が廃部となり、生徒の活動の場が減少している。

　市教委は、部活動を体力や技能の向上だけでなく、異なる集団での活動を通じた人間形成にもつながる重要な機会ととらえ、持続可能な仕組みとするため、市内全中学校における部活動について、令和３年度から段階的に地域部活動への移行を目指している。

　体制整備に向け、市の３年度当初予算案において、新規事業の部活動サポーター配置に５６８万円、部活動指導員配置に１２５万円を盛り込んだ。

　部活動サポーターは、紋別中学校と潮見中学校に１人ずつ配置する予定。業務内容として、学校および各種団体との連携、指導者等の確保、練習場所などの確保・調整、学校間での部活動のマッチング、生徒等からの部活動にかかる相談対応、部活動に関するアンケートなどによる課題等集約などを予定している。

　市議会で予算案が成立次第、募集を開始するとしており、４月からの配置を目指している。

　部活動指導員は、現在、茶道を担当する指導員１人が配置されているが、３年度から２人増員し３人体制とする方針。募集要件などは調整中となっている。

(市町村 2021-02-16付)