北広島市　１１月に小中一貫全国サミット　３中学校区で公開授業等　道教育大教授講演も

（市町村 2021-02-15付）

　１１月１２・１３日に北広島市内で開催予定の第１６回小中一貫教育全国サミットの計画案がまとまった。初日は東部中学校区など３中学校区で公開授業と研究協議会を実施。２日目の全体会では、道教育大学釧路校の内山隆教授による基調講演のほか、総合体育館など市内３会場で５分科会を開く。

　小中一貫教育全国サミットは、全国の小中一貫教育、小中一貫校の研究・開発に取り組む自治体、学校、個人、企業等の情報共有や意見交換の活性化、地方の教育改革に対する国の認知、法的整備の要求等を目的に毎年度開催している。小中一貫教育全国連絡協議会と開催自治体等の共催。

　１１月１２・１３日に北広島市内で開催予定。道内初となる。

　市では、平成３０年度に市内すべての中学校区で小中一貫教育を導入。教科の系統性を意識した授業、乗り入れ指導、小中合同授業、小小連携授業、大志学（キャリア教育）などの観点で展開してきた。

　サミットでは実践の成果を報告し、全国の先進的で多様な実践を交流することで、地域のよさや特性に応じた具体的な取組の一層の深化を目指す。

　初日は、３中学校区で公開授業と研究協議を行う。東部中学校区（東部小・北の台小・東部中）は見方・考え方の質を高めていく教育課程、西部中学校区（西部小・西部中）は西部地区のコミュニティ・スクール、広葉中学校区（双葉小・広葉中）は小中協同の教育活動づくりを主題にした授業を公開する。各校区の助言者として道教育大の教授・准教授３人を招く。

　２日目は、総合体育館で全体会。オープニングイベントとして市立学校の地域と連携した活動を紹介し、内山教授が基調講演する。

　このあと、各会場で５つの分科会を開く。京都産業大学の西川信廣教授ら５人が助言者を務める。

　今後、議会による予算の審査等を経て、３月下旬に第１次、７月下旬に第２次案内を行い、申込開始となる。

　なお、コロナ禍の状況等に応じて、開催の可否や実施規模、感染症対策などを検討するため、変更の可能性がある。

　分科会名と会場、テーマはつぎのとおり。

▽社会に開かれた教育課程（総合体育館）＝「コミュニティ・スクールと小中一貫教育で地域の未来を創る学校づくり」

▽カリキュラム・マネジメント（総合体育館）＝「全教職員が一体となって創造する小中一貫したグランドデザインとカリキュラム・マネジメント」

▽学力・体力向上（広葉交流センター）＝「子どもたちの実態に応じて創る小中一貫したカリキュラムの開発と授業改善」

▽キャリア教育（芸術文化ホール）＝「小中一貫したキャリア教育で育む、大志・ふるさと・社会性」

▽特別支援教育（芸術文化ホール）＝「系統性のある教育で育む、子どもたち一人ひとりの個性を生かして未来で輝く力の育成」

(市町村 2021-02-15付)