名寄市が3年度予算案発表 市立大大学院設置調査 名寄中等改修へ耐力度調査(市町村 2021-02-17付)
【旭川発】名寄市は15日、令和3年度予算案を公表した。一般会計は前年度当初比2・2%増の213億7181万円。教育費は0・6%増の27億9597万円で、一般会計に占める構成比は13・1%となった。
新規事業をみると、名寄地区中学校施設整備事業に600万円を計上。名寄中学校、名寄東中学校の耐震化に向け、改築や改修、耐震補強等の施設整備の方向性を検討するための耐力度調査を行う。
このほか、教育用端末の整備やICT支援員の配置を行う学校教育情報化推進事業に1806万円を充当。
名寄市立大学特別会計では、大学院設置に向けて外部専門家による事前調査を行うため、新規事業として大学院設置調査に310万円を積み上げた。
教育関連の主な事業はつぎのとおり。
▼子育て支援の推進
▽子ども家庭総合支援拠点=622万円
▽遠距離通園・通所費助成=200万円
▽子育て短期支援(新規)=51万円
一時的に養育が困難になった児童や、養育に不適切な環境となった児童が短期間入所できるショートステイを開始。
▽市立保育所の運営・維持管理=3億6625万円
▽保育所整備=4500万円
市立保育所の老朽化が進んでいることから、新保育所の整備に向けた実施設計を行う。
▽こどもの遊び場整備(新規)=3500万円
中心市街地にある商業施設の一部を活用し、季節や天候に関係なく子どもたちが遊べる施設を整備する。
▽幼児教育・保育施設への運営支援=4億599万円
新たに多子世帯の保育料軽減支援を行う。
▽待機児童解消緊急対策=547万円
保育士等の人材確保のため、市内保育施設等に就労した場合に助成を行う。
▽こども発達支援=3531万円
▽相談事業所運営=1238万円
発達に遅れの恐れがある子どもに対して利用計画を作成し、発達支援につなげる。
▼小中学校教育の充実
▽教員住宅維持管理=1457万円
▽教育振興=460万円
文化・スポーツの振興や特色ある教育活動に対し支援する。
▽学校運営協議会運営(コミュニティ・スクール)=54万円
▽英語指導助手=962万円
外国語指導助手(ALT)を2人配置。
▽特別支援教育学習支援員配置=7771万円
学習支援員を増員。
▽教育研究指導=496万円
教育支援委員会の設置、各種研究事業の推進など。
▽小学校の運営・維持管理に要する経費=1億5184万円
▽スクールバス運行=3394万円
▽学校保健推進(小・中学校)=1149万円
▽教育振興(小・中学校)=4064万円
情報機器の整備や校外研修への補助など。学校教育情報化推進事業(1806万円)を含む。
▽総合学習(小・中学校)=147万円
講演会など児童生徒の情操を育む各種事業を実施。
▽教材・教具等整備(小・中学校)=4515万円
▽就学援助(小・中学校)=3522万円
▽特別支援教育就学奨励(小・中学校)=445万円
▽中学校の運営・維持管理=1億525万円
▽智恵文小校舎改築(小中一貫教育)=4126万円
智恵文小の耐震化に併せ、小中一貫教育による新たな義務教育学校を開設するため、改築に向けた実施設計と地質調査を行う。
▽名寄地区中学校施設整備(新規)=600万円
名寄中と名寄東中の耐力度調査を行う。
▽給食センター運営・維持管理=1億2783万円
▼高校教育の充実
▽市高校生資格取得支援=50万円
高校生の資格取得を支援し、生徒の就職・進学のサポート、魅力ある学校づくりを図る。
▽名寄産業高酪農科学科受検者交通費等助成=45万円
酪農科学科の定員確保のため、道外からの受検者に対し交通費等を助成する。
▽名寄高校駅設置=4780万円
名寄高校前に駅を移設するため、実施設計、本体工事、コミュニティ施設、外構工事を行う。
▼大学教育の充実(名寄市立大学特別会計)
▽大学一般行政経費=2億1805万円
▽学生募集対策=1639万円
高校訪問やオープンキャンパスなど。
▽就職対策=1267万円
▽奨学金等給付=939万円
▽大学院設置調査(新規)=310万円
大学院設置に向け、外部専門家による事前調査を行う。
▽大学教育振興=10億8958万円
▽コミュニティケア教育研究センター運営=480万円
地域と大学が協働連携しながら研究・実践を行える組織を運営する。
▽市立大学特別研究=275万円
コミュニティケア教育研究センターが主体となり、地域住民と協働して地域の課題解決に向けた研究や実践活動を行う。
▼生涯学習社会の形成
▽生涯学習推進アドバイザーの設置=881万円
各公民館に生涯学習推進アドバイザーを設置する。
▽文化センター運営・維持管理=1億2179万円
▽図書館の運営・維持管理=4459万円
▽図書館資料整備=930万円
▽自動車文庫運営=34万円
▽博物館の運営・維持管理=2554万円
▽なよろ市立天文台の運営・維持管理=3449万円
▼家庭教育の推進
▽家庭教育学級運営=12万円
幼稚園に家庭教育学級を設置し、家庭教育に関する学習や保護者間の交流などを行う。
▼生涯スポーツの振興
▽各種大会開催=752万円
ジュニアオリンピック大会等各種大会の開催を支援する。
▽冬季スポーツ拠点化=2053万円
ジュニアスポーツアカデミーやスポーツイベントを開催する。
▽体育施設整備=1371万円
新たにピヤシリシャンツェ改修計画委託、スポーツセンター暖房設備改修実施設計委託、テニスコート暗渠整備を行う。
▼青少年の健全育成
▽放課後子供教室=183万円
▽不登校児童生徒相談=260万円
教育専門相談員を配置し、問題解決に向けた提言や指導を行う。
▽適応指導教室設置=615万円
▽教育相談推進=359万円
経験豊富な教育推進アドバイザーを配置し、学校が抱える諸問題に対してアドバイス・指導を行う。
▽青少年問題等対策=191万円
町内会推薦の指導員と共に巡視活動を行うなど、青少年の非行防止、見守り体制を構築する。
▽名寄青少年育成=139万円
子ども会育成連合会などと連携し、野外体験学習事業やリーダー育成事業などを行う。
▽風連青少年育成=285万円
杉並区の同世代との交流を通して異なる生活環境を実感し、新たな友達づくりと地域交流を深める。
▽学童保育所運営=3057万円
▽児童センターの運営・維持管理=1456万円
▽風連児童会館の運営・維持管理事業=802万円
▽放課後児童クラブの運営=3778万円
(市町村 2021-02-17付)
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