札幌啓北商業高　３年課題研究　取材重ねグルメ情報誌を　石山地区活性化目指し主体的に

（札幌市 2021-02-22付）

『ぐるぐるメメメ』の表紙

　市立札幌啓北商業高校（鈴木恵一校長）は３年課題研究において、生徒が自ら課題をみつけ、主体的に取り組む活動に力を入れている。「南区石山地区の活性化」をテーマに取り組んだ班では、学校近辺の飲食店の魅力を紹介したグルメ情報誌『ぐるぐるメメメ』を作成。生徒たちは自ら店舗に足を運び、店の特徴や人気メニューなどについて取材したほか、実際に食事するなどして情報収集に努めた。

　同校は平成２９年度から３年間、文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール（ＳＰＨ）の指定を受け、観光やマネジメント、地域ビジネスなど、先進的な学びを深めてきた。

　３年生の課題研究では、①調査研究②簿記③電卓④情報処理⑤ウェブデザイン⑥ビジネス文書―の６グループに分かれて研究を推進。うち、調査研究グループで「南区石山地区の活性化」をテーマに研究した班は、南区グルメ情報誌『ぐるぐるメメメ』の作成に取り組んだ。

　生徒たちは自ら電話で取材の許可を取り、放課後にバス等の交通機関を使って各店舗を訪問。店の特徴や提供しているメニューなどについて取材したほか、自ら食事して情報を収集した。

　完成した情報誌では「石山周辺のおいしいグルメ」と題し、飲食店７店舗を写真付きで紹介。店の概要や所在地をはじめ、店長の人柄や料理へのこだわり、実際に食べてみた感想などを伝えている。

　指導した佐藤真由子教諭は「生徒はこの１年間の研究を通して、自ら課題を発見し、課題の解決を図る能力、自発的・実践的に取り組む主体性や創造力を身に付けてきた。前年度まで取り組んできた文科省のＳＰＨによる新しい学びを通して身に付けたマネジメント能力を生かして、卒業後も札幌の未来を担う人材として活躍してほしい」と期待していた。

(札幌市 2021-02-22付)