JICAエッセイコンテスト 道センター所長賞に 札幌清田高の宇賀さん(札幌市 2021-02-24付)
市立札幌清田高校(黒宮裕久校長)グローバルコース1年の宇賀義さんがJICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで国内機関長賞の北海道センター所長賞を受賞した。「心のあたたかさを胸に、前へ」と題して、自身のアメリカでのボランティア経験をもとに途上国支援に対する思いをつづった。宇賀さんは「自分の素直な思いを書いた作品がこのような栄誉ある賞を受賞できうれしい」と笑顔で話していた。
コンテストは、次世代を担う中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中で日本と自分たち一人ひとりがどのように行動すべきかを考えることを目的に、国際協力機構(JICA)が毎年開催しているもの。外務省、文部科学省などが後援している。
本年度のテーマは「世界とつながる自分―私たちが考えること、できること」。中学生の部で1万6956点、高校生の部2万2762点の作品が寄せられた。
同校グローバルコースは毎年、国際理解基礎の授業の一環でJICA北海道(札幌)を訪問。国際教育について知識を深めることをねらいに全生徒が同所で学んだ知識をもとに、コンテストに参加している。
宇賀さんは「心のあたたかさを胸に、前へ」と題したエッセイを応募。自身のアメリカでのボランティア経験をもとに、途上国支援として「いつかは先進国や発展途上国という小さな囲いを外し、世界中の人々が平等に先に進めるような世界をつくりたい」との思いをつづった。
審査の結果、宇賀さんの作品は国内機関長賞の北海道センター所長賞を受賞。また、同校は11年連続となる特別学校賞に輝いた。
17日には、JICA北海道の斉藤顕生所長が同校を訪れ、宇賀さんに賞状と記念品を贈呈した。
宇賀さんは「自分の素直な思いを書いた作品がこのような栄誉ある賞を受賞できてうれしい」と喜びを語った。
指導した紀伊國薫教諭は「ことしは生徒たちに具体性をもって書くことを重視して指導した。(宇賀さんには)受賞を糧に学校を代表する生徒に成長していってほしい」と期待していた。
(札幌市 2021-02-24付)
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