道教委　SNS相談事業拡大へ　３年度　中学生等も対象　GW明けにも窓口を開設

（道・道教委 2021-03-02付）

　道教委は令和３年度、SNS（LINE）を活用した相談窓口の対象者を拡大する。従来の道内公立高校（札幌市を除く）に加え、公立中学校、特別支援学校（中学部・高等部）の生徒を対象とする。窓口開設期間も見直し、従来の夏季・冬季休業期間明けと毎週月曜日に加え、ゴールデンウィーク明けも開設し、計８０日間以上とする。ICT技術の活用による効果的・効率的な実施やいじめ防止に向けた情報発信の工夫も検討する。

　道教委は、平成３０年度から国の事業を活用し、高校生を対象としたＳＮＳによる教育相談事業を開始。生徒が抱えるいじめを含めた様々な悩みの相談に応えている。

　本年度は昨年８月とことし１月の長期休業期間明け、毎週月曜日に相談を受け付けている。

　１定道議会に提出した３年度当初予算案では、いじめ等対策総合推進事業費に２億１５２２万円を計上。SNSを活用した相談体制の拡大に必要な経費を措置した。

　３年度開設期間は、①５月６～１２日②８月１６～３１日③４年１月１７～３１日④４月２６日～４年３月２８日の毎週月曜日―の計８０日間以上と実施規模の拡大を検討。時間は１日５時間以上を予定している。

　札幌市を除く道内公立高校のほか、公立の中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校、特別支援学校（中学部・高等部）の生徒を対象とする。

　３年度は新たに、ICT技術を活用した効果的・効率的な実施の工夫や、SNSの機能を活用したいじめ防止の効果的な情報発信の工夫を検討する。

　公募型プロポーザルによって事業者の企画提案を２４日まで受け付けており、３月下旬の審査会で事業者を決定。４月下旬から相談事業を開始する。

　また、ＱＲコードを記載した窓口の周知カードを作成し、道内の対象生徒に配布する。

(道・道教委 2021-03-02付)