2年度道教育実践表彰 受賞者功績〈下〉(道・道教委 2021-03-03付)
【教職員表彰】=敬称略=
▼黒坂俊介(岩見沢市南小教諭)
長年にわたり、小学校教諭として児童の情報活用能力の育成を目指し、ICTを活用した学習指導の充実に尽力するとともに、中核教員として創意工夫ある教育活動を実践し、授業改善を中心に据えた学校改善の取組に大きく貢献している。
特に、現任校では学校力向上コーディネーターとして指導方法等についての助言や、教育局主催のミドルリーダー指導力向上研修における授業公開など、学力向上に向けた教育実践は他の模範となっており、管内のみならず本道全体の小学校教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、岩見沢市立教育研究所所員として『“教えて考えさせる”授業スタイル(オンラインversion)の手引き』を作成するとともに、1人1台端末を効果的に活用した教育実践の在り方についての研究を深め、授業研究等を通して成果の普及を図るなど、その実践は高く評価されている。
▼清水淳(新ひだか町高静小教諭)
長年にわたり、中学校教諭として体育教育において卓越した専門性と指導力を発揮し、指導内容や指導方法の工夫改善に取り組んでいる。
特に、タブレットPCやプロジェクターを体育館に常設し、児童が自ら学びを振り返るなど、主体的・対話的で深い学びとなる教育実践に努めている。
また、校内研修における実技講習会やメンター研修会における講師を務めるほか、管内においても研修会講師や実践発表を行うなど、体育教育に携わる教員の指導力向上に積極的に取り組み、大きな成果を上げている。
特に、平成30年度からは、体育専科教員活用事業における小学校体育専科教員として、運動大好きプログラムに基づき、体育の授業改善、体力向上に向けた教育環境や校内体制の整備など、プラン推進の中核的な役割を果たしており、その実践は高く評価されている。
▼佐藤敦(松前町松城小教諭)
長年にわたり、小学校の特別支援学級教諭として特別な教育的支援を必要とする児童への指導方法の工夫改善に取り組むとともに、保護者や関係機関と連携しながら、個に応じた指導の充実を図るなど、創意工夫ある教育活動を展開している。
特に、特別支援教育コーディネーターとして校内体制の整備や校内研修の充実に取り組むとともに、保護者や関係機関との連携を図り、児童一人ひとりの障がいの特性に応じたきめ細かな指導を実践するなど、特別支援教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、教育相談実践研修講座の講師として地域の関係機関との連携体制の構築や児童・保護者との教育相談、学校の指導体制の充実、個別の指導計画を活用した指導等について、松前町、渡島管内はもとより全道の教員に豊富な経験に基づいた指導助言を行い、その実践は高く評価されている。
▼鈴木尚子(江差町江差小教諭)
長年にわたり、小学校教諭として道徳教育の授業改善に取り組み、自校における道徳教育の充実に尽力するとともに、すべての教員が道徳科の授業を効果的に行うための創意工夫ある教育活動を展開している。
特に、道徳教育推進教師として北海道版道徳教材『きた ものがたり』を活用した授業の公開や、指導計画の整備および指導方法の工夫にかかる校内研修の講師を務めることで、道徳教育の推進に向けた指導体制の充実を図り、その成果の普及を図るなど、本道ならびに管内の道徳教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、教務主任として豊富な経験に基づいた研究成果の提言等によって若手教員の育成に中核的な役割を果たすとともに、中堅教諭等資質向上研修の講師を務めるなど、人材育成に関する取組も高く評価されている。
▼土谷亮祐(湧別町湧別小教諭)
長年にわたり、網走管内国語教育研究会の研究部長として初任段階教員および若手教員を対象とした示範授業や、各種公開研究会においての助言等、国語科教育の指導充実に関する取組に尽力している。
特に、授業改善において指導内容を重点化・明確化した単元構成や、他教科と関連した教育活動の実践について教育局主催の教師力向上セミナーで提言するなど、その取組は大きな成果を上げている。
また、湧別町学校力向上事業において人材育成や日常の授業改善を主とした包括的な学校改善の取組における中核を担い、教員の指導力向上および学力向上に結び付ける実践が優れた成果を上げ、高く評価されている。
▼境田正吾(北見市三輪小主幹教諭)
長年にわたり、国語科および道徳科の指導充実に取り組み、管内の授業改善に尽力するとともに、主幹教諭として若手教員に対しての師範授業やチーム・ティーチングによる指導を行うなど、人材育成に尽力している。
特に、学校力向上に関する総合実践事業の中核を担い、中堅教諭等資質向上研修や自校の公開研究会において学校組織マネジメントの在り方について助言を行うほか、取組の成果を積極的に発信し、管内教育の充実に大きな成果を上げている。
また、教育局や網走地方教育研修センター主催の講座や研修会等の講師を務めるほか、管内の公開研究会の助言者を担うなど、豊富な経験に基づいた研究成果および教育実践は、高く評価されている。
▼尾中基浩(大空町東藻琴小教諭)
長年にわたり、授業改善推進チーム活用事業の推進教員として3校の教職員と連携・協力しながら授業改善に取り組み、教員一人ひとりの指導力向上に尽力するとともに、創意工夫ある教育活動を展開し、児童の学力向上に貢献している。
特に、人材育成において初任段階教員および若手教員を対象とした示範授業のほか、若手教員の学級経営における困り感や授業づくりへの疑問を解決する「ゆる~く学ぼう会」という研修の場の企画・運営に携わり、校内のみならず管内の人材育成に大きな成果を上げている。
また、各研究大会・公開研究会において授業者や助言者を務めるなど、国語科教育に関する指導の充実に中核的な役割を担い、豊富な経験に基づいた提言を行うなど、その実践は高く評価されている。
▼岡久めぐみ(池田町池田小教諭)
長年にわたり、小学校教諭として児童の体力向上に取り組み、児童が運動することの楽しさや達成感等を感じることができる授業づくりに尽力している。
特に、平成30年度からは体育専科教諭として児童が運動に親しむために、学習指導において独自の教材を開発し、指導方法の工夫改善を図るとともに、学級担任とのチーム・ティーチングを通して、教職員の指導力向上を図るなど、小学校体育科の充実に大きな成果を上げている。
また、児童に対してオリンピックの歴史や地域のオリンピアンを紹介する掲示物を作成するなど、地域の教育資源を活用したオリンピック・パラリンピック教育を推進するとともに、豊富な経験に基づく授業実践を行い、高く評価されている。
▼櫻井拓(帯広市稲田小主幹教諭)
長年にわたり、小学校教諭および帯広市教育研究所員として情報教育の推進に携わり、ICT教育の充実に尽力するとともに、主幹教諭として学力向上に向けた授業改善等、創意工夫ある教育活動の実践に寄与している。
特に、平成30年度からプログラミング教育の普及・推進に努め、令和元年度に道教委のプログラミング教育事業における研究実践校の指定を受け、自校のミドルリーダーを集めてプログラミングマネジメントチームを立ち上げて実践を進め、全体計画を作成するなど、プログラミング教育の振興に大きな成果を上げている。
また、先進地の視察等、指定事業の成果をプログラミング教育事業実践校公開授業研究会を通して帯広市のみならず管内に広げるほか、十勝管内の学校を巡回し、プログラミング教育にかかる年間カリキュラムの作成についてアドバイスを行うなど、その実践は高く評価されている。
▼三笠裕也(北斗市大野中教諭)
長年にわたり、中学校教諭として音楽科の学習指導において優れた実践を積み重ねるとともに、ミドルリーダーとして学校経営に貢献してきた。
特に、部活動指導(吹奏楽)において生徒が生涯にわたり音楽に親しむことができるよう、常に生徒に寄り添った丁寧な指導を行い、平成30年度には東日本学校吹奏楽コンクールにおいて金賞を受賞するなど、大きな成果を上げている。
また、校内では教務主任、生徒指導主事および特別支援教育コーディネーターを務め、学校改善の取組の継続・充実に大きく貢献し、高く評価されている。
▼能代淳司(江差町江差中教頭)
長年にわたり、中学校保健体育科教諭として新体力テストを活用して生徒一人ひとりの体力の状況を的確に把握するとともに、生徒の体力の状況を踏まえた授業改善を行うために校内研修を推進するなど、学校全体で生徒の体力・運動能力の向上に向けた創意工夫ある教育活動を展開している。
特に、檜山学校保健体育研究会の事務局長として管内の教員の指導力向上に努めるほか、学校行事と連携した取組を完成し、他校の模範となるなど、管内のみならず全道の体力・運動能力向上に向けた教育の充実に大きな成果を上げている。
また、檜山教育局および檜山管内の保健体育科教諭と連携を図り、檜山管内運動習慣形成プログラム「ススンde運動」の作成とその活用に関する指導において中核的な役割を果たすとともに、豊富な経験に基づいた提言を行い、その実践は高く評価されている。
▼阿部諭(稚内市稚内南中主幹教諭)
長年にわたり、中学校教諭として道徳教育の推進体制整備や授業改善に取り組むとともに、平成30年度から、道道徳教育推進事業推進教師としてモデル事業の実施や実践研修会における講演などを行い、管内における道徳教育の改善・充実に尽力している。
特に、道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業にかかる道徳教育講演会およびシンポジウムにおいて公開授業者・中間報告者として実践の成果を管内外に発表するなど、新学習指導要領を踏まえた考え、議論する道徳の普及に大きな成果を上げている。
また、北海道版道徳教材『きた ものがたり』の活用事例集や、自尊感情・規範意識を醸成する道徳教育にかかる指導資料の作成等に参画し、効果的な指導の在り方を普及するなど、本道の道徳教育の推進に大きく貢献している。
▼遠藤康代(幕別町幕別中教諭)
長年にわたり、中学校教諭として基礎的・基本的な内容の定着と生きる力を身に付ける授業づくりを目指し、英語教育の充実に尽力するとともに、小学校外国語科および外国語活動と中学校英語科の円滑な接続、小学校教員の授業力向上に熱心に取り組んでいる。
特に、令和元年度のグローバル化に対応した英語教育指導力向上研修で講師を務めるほか、英語教育指導力向上研修において自ら授業公開するなど、管内の英語教育の充実に大きな成果を上げている。
また、生徒の発信力強化のための英語指導力向上事業(英語教育改善プラン推進事業)全国連絡協議会において実践発表を行うとともに、英語教育にかかる課題を明らかにし、その解決に向けた取組成果を普及するなど、その実践は高く評価されている。
▼髙橋修嗣(釧路市北中専門事務主任)
長年にわたり、事務職員として円滑な業務推進に努めるのみならず、積極的に学校運営に参画し、校長および教頭と連携しながら円滑な業務推進に努め、学校課題の解決や学校改善に尽力するとともに、若手職員や経験の浅い職員への指導・相談を行い、人材育成にも大きく貢献している。
特に、ICTにかかる専門的な知識・技能を生かし、事務処理にかかるテンプレートの作成や打ち合わせに活用できる校内メールの作成など、校務や事務の効率化を進めるとともに、教育環境の保全・整備を推進するなど、管理職や一般教員の負担軽減に大きく貢献し、学校における働き方改革推進の中心的な役割を果たしている。
また、管内の事務職員を対象とした事務職員実務研修会および事務職員パソコン研修会の講師として、実務に関する演習を定期的に実施するなど、管内の事務職員の資質・能力の向上に大きく寄与している。
▼大橋信介(別海町野付中教諭)
長年にわたり、外国語科の担当教員として、言語活動を通して外国語によるコミュニケーション能力の育成に尽力するとともに、指導計画やCAN―DOリストの改善を図るなど、教育課程を通して生徒の資質・能力を育成することに努めている。
特に、中学校教員の英語力向上支援プロジェクトの構成員として、単元の指導計画の作成や、パフォーマンステストに関するハンドブックを作成するとともに、授業改善に向けた取組は、他の模範となっており、管内はもとより、本道の外国語教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、中学校の外国語科の担当教員のみならず、小学校教員にも広く取組を周知するなど、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業づくりの推進に中核的な役割を果たすとともに、豊富な経験に基づいた提言を行うなど、その実践は高く評価されている。
▼山本雄介(美唄尚栄高教諭)
高校の保健体育科教諭として保健・体育の授業に対する興味・関心の高揚と望ましい意欲や態度を育む授業を日ごろから実践している。
特に、教材研究に熱心に取り組むとともに、魅力ある授業づくりに向けて、国立教育政策研究所の教育課程研究指定事業(保健体育科)の主担当として、生徒の資質・能力の向上と学校全体の教科指導力の向上に努めた。
また、生徒の学習意欲の向上と人間性を養うための指導・評価方法の研究と実践に努め、健康な生活を送るために生徒が自らに必要な情報を取捨選択する力を育むなど、その実践は高く評価されている。
▼川崎知文(岩見沢緑陵高教諭)
長年にわたり、高校における情報教育推進の中核を担い、ICT教育の環境整備やそれらを活用した教育活動の展開に尽力してきた。
特に、本年度の学校休業中において動画共有サイトを使用したオンデマンド形式授業およびテレビ会議システムを利用した双方向オンライン授業の実現に向け、機器整備や教職員に対する技術指導に大きく貢献し、生徒の学習機会の確保に大きな成果を上げた。
また、岩見沢市立教育研究所や管内小・中学校、空知管内管理職研究会等様々な場面で講師を務め、管内教育の充実・発展に寄与したほか、学校の課題研究発表会に市民を招くなど、地域に開かれた教育活動を推進する取組は高く評価されている。
▼北村泰子(札幌北陵高養護教諭)
長年にわたり、養護教諭として保健指導や安全指導を生徒・職員・保護者に行い、健康で安全・安心な生活を送る意義を養護教諭の立場から啓発してきたほか、教育相談担当としても学級担任や関係機関との連携を図り、子ども・保護者の困り感を少しでも解消するよう尽力した。
新型コロナウイルス感染症にかかる対応では、教職員、保護者、学校医や関係機関等と連携・協働し、保健管理の徹底や感染予防、生活習慣指導や心のケアのみならず、生徒の健康に関する関心を高め、安定した学校運営に寄与した。
また、近年は道養護教員会会長として実践者のネットワークづくりや関係者・関係機関等との連携、校種を超えた取組などに卓越した指導力を発揮し、全道の養護教諭の力量向上に大きく貢献している。
▼南佳織(倶知安高教諭)
長年にわたり、高校の英語教諭として英語教育の授業改善や指導方法の工夫改善に取り組んでいる。
特に、学校行事と英語の授業を関連させ、英語による発表活動を取り入れるなど、英語によるコミュニケーション能力の向上に取り組むとともに、生徒の学習意欲を喚起するためにICTを活用する等の工夫によって、実用英語技能検定受検者数・合格者数を大きく伸ばすなど、英語教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業における授業改善セミナー教科指導講座の講師(スペシャリスト)を務め、英語に関する指導方法等の普及を通して教員の指導力向上を図るなど、その実践は高く評価されている。
▼髙西貴幸(苫小牧東高教諭)
長年にわたり、英語科教諭として、読む・聞く・話す・書くの4技能を活用した実践的な英語力の育成を進めるとともに、他校の実践を積極的に取り入れるなど、幅広く英語教育の充実に取り組んでいる。
特に、英語によるコミュニケーション能力の向上を図るため、外国語指導助手(ALT)と連携・協働した授業展開などを通して、生徒の意欲や関心の高揚と生徒の生きた英語力の定着に力を尽くしている。
また、グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修において講師を務め、英語による言語活動を通じて生徒の表現力やコミュニケーション能力を高める授業づくりを進めるとともに、新学習指導要領の実施を見据えた英語教育の在り方について参加者の意識を高めるなど、英語科教員の指導力向上および管内の英語教育の充実・発展に大きく貢献しており、その実践は高く評価されている。
▼島田民男(静内高教諭)
長年にわたり、高校教諭として外国語教育における卓越した専門性と指導力を発揮し、生徒の読む・聞く・話す・書くの4技能の育成および主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度のかん養に成果を上げ、平成30年度および令和元年度に実施されたSCRUM推進事業における公開授業等において他の教員の模範となり、高い評価を得ている。
特に、新ひだか町や北海道の国際交流事業を活用し、短期留学生との生徒間交流を実施するなどして、生徒の異文化に対する関心・意欲を高めている。
また、30年度から担任を務める特別進学クラス(35人)においては、3年間を見通した英語検定上位級取得率の向上に取り組み、本年度、準1級4人を含む準2級以上の取得率88・6%など優れた成果を上げており、高く評価されている。
▼小山靖之(旭川農業高教諭)
永年にわたり、農業科教諭として高い指導力を発揮し、特に科目「課題研究」において専門性の高い授業を展開するとともに、主体的・対話的で深い学びを実践し、地域の産業を担う人材の育成に大きく貢献している。
特に、農業クラブの指導においては、地域の関係機関との連携や各種コンテストへの応募等に積極的に取り組み、取組の成果を広く発信するなど、全道の農業教員の見本となる教育実践を行うほか、農業教育にかかる多くの役職を歴任するなど、農業教育の向上・振興に大きく貢献している。
また、農業クラブ活動を通じて、農林業の発展や地域の活性化に貢献し、関係者や地域から高く評価されている。
▼本山理絵(留萌高教諭)
平成30年度に留萌高校と留萌千望高校が統合して開校した同校において、開校当初から校内の企画・研究グループの担当教諭として「ふるさとへの誇りと愛着とともに、世界に視野を広げ挑戦するキャリア教育の充実」を目指し、高校OPENプロジェクトにおける中心的な役割を果たしている。
特に、統合前の留萌千望高情報ビジネス科で取り組んできた地域との連携による実践活動を基盤とする地域みらい連携会議等の設置に携わり、生徒と地域住民とのかかわりの深化に大きな成果を上げている。
また、校内において普通科や電気・建築科も加えた全校的な取組を推進するとともに、近隣校とも連携した取組を実践し、生徒のキャリア意識の向上および留萌管内の地域振興に大きな成果を上げ、高く評価されている。
▼林智子(釧路湖陵高教諭)
高校の英語科教諭として授業改善に取り組み、生徒が英語に興味・関心をもち、主体的・協働的に授業に参加しながら論理的・批判的思考力を身に付け、将来にわたり活用できる英語力を取得できるよう、創意工夫ある教育活動を展開している。
特に、日々の授業においてコミュニケーション活動を土台としたリテリングやサマリー、プレゼンテーション、科目横断的なディベートを効果的に取り入れるなど、生徒が英語を主体的に使用する場面を常に設定することによって学習意欲の向上につなげる取組は他の模範となっており、管内はもとより本道の英語教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、道教委等が主催する各種研修会や研究会等において講師を務めるなど、その実践は高く評価されている。
▼古木憲吾(千歳高等支援教諭)
長年にわたり、特別支援学校教諭として職業学科の生徒への専門的な技術・技能の指導に努め、関係機関と連携した教育活動や進路指導の充実を図るなど、創意工夫ある教育活動を展開するとともに、成果を研究会等で積極的に発信し、特別支援教育の充実に貢献している。
特に、現任校の開設に際し、生徒自身の学びを重視し、内面の変化と成長を図るために言語活動の充実およびキャリア発達支援等について研究を進め、校内外をフィールドに、様々な取組を相互に関連性をもたせながら実践し、生徒にとって生きた経験となることを目指した教育活動の実践は高く評価されている。
また、千歳市の教育支援委員や自立支援協議会委員を歴任するほか、特別支援教育パートナー・ティーチャー派遣事業の派遣教員として石狩および胆振管内の中学校・高校を訪問し、生徒の実態把握と支援の方針や内容に関して指導助言を行い、両管内のみならず全道における特別支援教育の推進に大きく寄与している。
【若手教職員等奨励賞】=敬称略=
▼黒澤恭太(滝川市東小教諭)
これまでの勤務校において校内研究の中心となり授業改善に取り組むなど、ミドルリーダーとしての自覚と責任をもち、教育活動を展開している。
特に、外国語科に関する授業実践において英語教育推進リーダー中央研修に参加した成果を生かし、児童が英語への興味・関心を高め、楽しみながら学ぶ授業の工夫や授業理論について実践研究を深め、自らの授業力向上に努めている。
また、グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修において空知管内の英語教育推進リーダーとして研修講座の講師を務め、管内教員の英語指導力の向上を図るなど、その実践は高く評価されている。
▼佐藤充(小樽市銭函小教諭)
小学校教諭として算数専科としての専門性を生かした指導の充実、授業改善に取り組むなど、指導力向上に尽力している。
特に、公開研究会における授業者として範を示し、授業改善に取り組むとともに、家庭学習の充実や学習規律の定着、授業展開の全校統一等、組織としての学力向上の取組の中心的役割を担うほか、小樽市教委の学力向上委員として全市の学力向上の取組を推進し、大きな成果を上げている。
また、教務主任として外部講師や地域人材を活用した出前授業等、社会に開かれた教育課程の編成および実施の充実を図るとともに、カリキュラム・マネジメントの充実においても中心的な役割を果たし、高く評価されている。
▼晴山省吾(浦河町浦河小教諭)
小学校教諭として教科学習において電子黒板とタブレットPCの連携機能を活用した教科指導を展開するなど、ICTを活用した教育活動を推進している。
特に、昨年5月の新型コロナウイルス感染症予防対策による臨時休業の際には、同校の研修部長としてオンライン会議ソフトの使用方法や、プレゼンテーションソフトの録画機能を利用した非同期学習用の教材作成方法などの校内研修を実施し、オンライン朝の会の実施につなげるなど、今後のオンライン学習の実施に向け素地をつくった。
また、日高教育研究所の所員として研究活動に携わり、自校で進めてきたオンライン会議ソフトやデジタルホワイトボードの活用によるオンラインミーティングを企画・運営するなど、自校および研究所においてICTを活用した教育活動の振興に寄与し、その実践は高く評価されている。
▼藤堂彩華(旭川市知新小教諭)
小学校教諭として教材研究と授業改善に取り組み、児童に求められる資質・能力を確実に身に付ける授業の充実に尽力するとともに、外国語教育を推進する中で魅力ある授業づくりに努めるなど、創意工夫ある教育活動を展開している。
特に、上川管内国際理解教育研究協議会において子どもと世界をつなぐ教材づくりの実践や、他者との積極的なかかわりを取り入れた学習場面の構成の工夫など、共に問題を解決していく学習活動の実践は他の模範となっており、管内はもとより本道の国際理解教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、旭川市授業力向上プロジェクト外国語チームでは、外国語活動および外国語科の指導計画の作成に中核的な役割を果たすなど、その実践は高く評価されている。
▼上田ひかる(幌延町幌延小教諭)
小学校教諭として主体的に学ぶ子どもの育成を図るため、問題解決に向けて見通しをもち、解決過程を振り返る学習指導の充実に努めるとともに、自校はもとより他校の教員にも積極的に授業を公開し、指導力向上のため意欲的に実践を積み重ねている。
特に、豊富・幌延町合同研修会算数部会では、単元を通して育成を目指す資質・能力を明確にし、数学的に問題発見・解決する学習過程を重視した授業を公開するなど、新学習指導要領の趣旨等の実現に向けた実践に努めている。
また、物事を多面的・多角的に考えさせる発問の工夫など、考え議論する道徳の実現に向けた道徳科の授業公開を行うほか、プログラミングを体験しながら論理的思考を育む実践の成果と課題、学習評価の充実に向けた取組の工夫について発表するなど、研究部の中核として活躍している。
▼沢田早生(網走市潮見小教諭)
小学校教諭として外国語におけるコミュニケーション能力の育成に向けた指導法の充実に取り組み、英語教育推進リーダーとして高い専門性と実践指導力で、管内の外国語教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
特に、平成30年度には、網走市の外国語巡回指導教員として示範授業やチーム・ティーチングを行うほか、学習指導要領の全面実施にかかわる小学校外国語活動の年間指導計画を作成し、市内全学校に配布するなど、管内の外国語教育の推進の中核的役割を担っている。
また、地域教育政策推進事業「教えて!先生の仕事~中高生向け教職教養セミナー」において講師を務めるなど、管内の若手教員の中核として、その実践は高く評価されている。
▼越祐太(大樹町大樹小教諭)
小学校教諭として子どもの主体性を促す生徒指導に取り組み、豊かな心の育成に尽力するとともに、研修部長として道教委の学校力向上に関する総合実践事業を積極的に推進し、チーム学校として包括的な学校改善と創意工夫ある教育活動の展開に尽力している。
特に、校内研修において分かる・できる・力の付く授業づくりに向け、授業研究の活性化を図るとともに、初任段階教員の育成を目的としたメンター研修を計画的に実施する取組は、他の学校の模範となっており、管内の若手教師の育成に大きな成果を上げている。
また、大樹町、広尾町の小・中学校が連携を図った令和2年度学校力向上に関する総合実践事業においては、授業者として取組の充実に中核的な役割を果たし、これまでの取組の普及活動を積極的に行うなど、各学校の学校力の向上に貢献している。
▼伊澤亮(羅臼町羅臼小教諭)
小学校教諭として子どもが主体的に学ぶ姿を基本に据え、自ら考え判断し行動できる子どもの育成を目指し、地域の教育資源を積極的に活用した創意工夫ある教育活動を展開し、郷土に対する誇りや愛情を育むふるさと教育の充実に努めている。
特に、総合的な学習の時間「知床学(海洋教育)」において羅臼昆布等の地域の素材を活用するなど、地域の自然・産業・文化等を深く学ぶ取組は他の模範となっており、管内のふるさと教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、自校の教育活動推進において中核的な役割を果たすとともに、研究成果の提言を行い、自校のみならず管内の教員にも大きな影響を与えており、その実践は高く評価されている。
▼時田恵巳(島牧村島牧中養護教諭)
中学校の養護教諭として保健指導や健康相談等をはじめ、生徒に寄り添った保健室経営に尽力している。
特に、本年度、新型コロナウイルス感染症による臨時休業や分散登校時における生徒の心のケアに努め、生徒や教職員の激励の声を校内掲示や保健だよりに掲載した取組が後志教育局作成の取組事例集に掲載されるなど、管内教育の充実に貢献している。
また、前年度1年間、欠員となった島牧小学校の養護教諭も兼務し、島牧村全体の健康教育の充実に尽力するなど、その実践は高く評価されている。
▼小野寺紗希(新ひだか町三石中教諭)
中学校教諭として卓越した専門性と指導力を生かし、生徒が英語に興味をもてるよう指導内容や指導方法の工夫改善に努め、創意工夫ある教育活動を展開している。
校内では研修部長を務め、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて教員をけん引し、教員同士が協働的に研修を深められるよう工夫しながら研修活動を推進している。
特に、平成28年度から日高管内英語教育研究会の事務局次長を務め、管内の英語教育の推進に携わる教員間で、指導力向上に向けた研究活動に取り組んでおり、管内小学校教員や中学校英語担当教員を対象に公開授業を実施するなど、管内の英語教育の振興と充実の中心的な役割を担い、大きな成果を上げている。
また、隣接する小学校への乗り入れ授業の実施や高校の授業を参観し、小・中・高校の連続した英語教育の実現に向けて授業交流を行うなど、その実践は高く評価されている。
▼及川貴大(陸別町陸別中教諭)
中学校教諭として国語科授業における言語活動の充実を図るとともに、日々生徒が主体的・対話的に生き生きと思考し表現する授業づくりを目指して、学習意欲や学力向上に向けた教育活動を展開している。
特に、自校の重点である「学びを豊かにするための発表・発進力の育成」を目指し、全国学力・学習状況調査等を分析・活用する授業を行うなど、授業改善に取り組んで大きな成果を上げている。
また、「陸別ふるさと科」の新設において陸別町教委および関係機関と連携し、地域の産業や歴史を学ぶカリキュラムを作成するとともに、小中一貫教育コーディネーターとして小学6年生の中学校体験登校の企画・実施や9年間を通した陸別学習プランの作成のほか、発達段階に応じた学習規律をまとめるなど、小・中学校間の連携に大きく貢献し、その実践は高く評価されている。
▼諸田尚彦(帯広市南町中教諭)
中学校教諭として自閉症・情緒障がい特別支援学級を担当し、個に応じた指導および校内の特別支援学級の体制づくりの充実に向けた教育活動を展開するとともに、幼保小中連携活動において保護者および教員を対象とした特別支援教育の学習会を実施し、円滑な学びの接続の実現に大きく貢献している。
また、管内の平成30年度特別支援学級リーダー教員として札幌市で行われた研究協議会に参加するとともに、管内における令和元年度特別支援教育基本セミナーで講義「授業づくりの実際」を担当するなど、管内の特別支援教育充実に大きな成果を上げている。
特に、道立特別支援教育センターの令和2年度重点教育室研究協力校の担当として、「自閉症・情緒障がい特別支援学級に在籍する児童生徒の適切な教育課程編成に関する実践研究」をテーマに、具体的な課題解決の方策等に関する研修に貢献するなど、その実践は高く評価されている。
▼荒川慶悟(釧路市阿寒湖中教諭)
中学校教諭として生徒に深い愛情をもってかかわり、学級経営や教科指導に熱心に取り組んで大きな成果を上げている。
勤務校においては、義務教育学校開校準備委員会のコーディネーターとして、小学校と中学校の教員の連携を推進するなど、義務教育学校の開校に向けて中心的な役割を担うとともに、小中一貫教育サポート事業の取組として、阿寒湖小学校を会場に乗り入れ授業を公開し、これまでの事業の成果を管内に発表するなど、管内の小中一貫教育の推進に大きな役割を果たしている。
また、第36回道国際理解教育研究大会で提言、第49回全日本中学校道徳教育研究大会で授業公開を行うなど、管内のみならず本道の国際理解教育・道徳教育推進に大きく寄与している。
▼鎌田千里(札幌北高事務職員)
高校事務職員として教育局勤務の経験を生かし、校内での連絡調整および財産・契約事務を円滑に執り進めるなど、学校事務の中心的役割を担うほか、後輩事務職員への業務のサポートや指導を献身的に行うなど、学校運営に大きく貢献している。
平成29年に着任した根室高校では、通常業務の傍ら根室西高校との統合事務に携わり、関係機関との連絡調整や各種手続き等に尽力し、両校の統合に大きな役割を果たした。
また、道公立学校事務職員協会からも大きな期待を寄せられ、令和2年度からは本部の事務実務提要編集委員として原稿修正・執筆等に従事するなど、学校事務の推進に大きく貢献しており、高く評価されている。
▼板橋翔(士別翔雲高教諭)
高校の理科教諭として熱心に教科指導を行うとともに、地域連携協力校・特例校の派遣教員として下川商業高校において週2回6時間の授業および年間20時間以上の遠隔授業に力を注いでいる。
令和元年度には、小学校理科校内研修支援事業の支援員として士別市立士別小学校と温根別小学校で「天気の変化」の単元の授業を行ったほか、授業改善セミナー(教科指導講座)道北ブロックの授業改善スペシャリストとして遠隔授業を研究授業として公開し、高評価を得た。
本年度の新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休業期間には、動画共有サイトYouTubeやウェブ会議システムZoomを活用するなど、自校における新しい授業スタイルの導入に尽力した。
また、学校PRの主担当として他の総務部員と協力し、学校のPRポスターやパンフレットを作成したほか、学校だよりを毎月発行し、各商業施設や市内外の小・中学校、各家庭に配布し、地域住民から高い評価を得ている。
▼李家健(中標津高教諭)
高校の理科教諭として自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指し、学習評価と関連した授業改善や、個に応じた指導の充実など、指導と評価の一体化による創意工夫に富んだ教育活動を展開している。
特に、ルーブリックを活用した評価規準の作成および活用などの取組を通して、生徒に身に付けてほしい資質・能力を明確にした指導は他の模範となっており、管内はもとより本道の理科教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
また、身近な物理現象に焦点を当て、生徒自身が問いを作成し、科学的に探究する教材の開発や、ICTを活用した教育活動の充実に取り組み、その実践は高く評価されている。
▼古谷太一(網走養護教諭)
特別支援学校教諭として教育活動に従事する傍ら、令和2年度から中学部主事として学部運営に従事し、ミドルリーダーとして組織マネジメントに努めるなど、学校運営の要として活躍するとともに、校内におけるICT活用の推進に中心的な役割を果たしている。
特に、ICTを活用した授業づくりについては、タブレットを活用した授業改善を推進するとともに、児童生徒自身が端末を使用しながら学習活動や生活を進められる環境の構築に努めるなど、学習指導における校内のアドバイザー的な立場を担っている。
また、新型コロナウイルス感染症によって各種行事が中止となる中、遠隔システムを活用した交流事業を企画・実施するなど、その実践は高く評価されている。
(道・道教委 2021-03-03付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 指導主事等対象に資質向上セミナー 地域創生 在り方学ぶ 北海道型ワーケーションなど
道教委は2日、令和2年度第5回「自己の学びを広げ・深める!」資質向上セミナーをオンライン開催した。全道から指導主事など約70人が参加。道総合政策部地域創生局地域政策課の田口範人主幹が、道の...(2021-03-05) 全て読む
道教委 3年度ネイパル実施事業 SDGsの視点で活動 オンラインなど新スタイル模索
道教委は、道立青少年体験活動支援施設ネイパルの令和3年度実施事業をまとめた。主催事業のパイロットプログラム事業では、道内6施設がジュニアリーダーコースとネイパル防災キャンプの共通事業2事業...(2021-03-04) 全て読む
道研が研究所運営懇談会 ICT活用で千歳科技大・小松川教授 実体験通し意識向上を
道立教育研究所は2月26日、研究所運営懇談会をオンライン開催した。所員が令和2年度研修事業・研究事業の概要と3年度の事業コンセプトを説明。議事では、構成員が新しい教員研修の在り方などに関し...(2021-03-04) 全て読む
教員育成指標概要など 道教委 「先生、教えて!」
道教委は、ウェブガイダンス「先生、教えて!」の第2回となる動画を作成し、教員採用ポータルサイトに掲載した。教員養成段階の学生向けに、道教育推進計画や教員育成指標を分かりやすく伝えている。問...(2021-03-04) 全て読む
学校生活の思い出に 道教委 クライマクス・アルバム
道教委は、『2020 青春の軌跡 クライマクス・アルバム』を作成し、通信制課程を除く全道の高校、中等教育学校、特別支援学校高等部の卒業生に配布した。部活動の活動の記録、保護者や仲間からの応...(2021-03-03) 全て読む
10月に全国学校給食研究協議大会 札幌でオンライン開催 生きる力を育む食育推進
文部科学省、道教委、札幌市教委等主催による第72回全国学校給食研究協議大会北海道大会が10月21日から2日間、札幌市からオンラインで開催されることが決定した。北海道を主会場とするのは68年...(2021-03-03) 全て読む
高校入選学力検査 悪天で4日に延期 道教委 延期は初
道教委は、きょう3日に予定していた令和3年度公立高校入学者選抜の学力検査を、悪天候の影響であす4日に延期した。学力検査の延期は初。 2日午前、教育庁内で小玉俊宏教育長などを交えて会議を...(2021-03-03) 全て読む
道が人権施策推進基本方針改定素案 SDGsの趣旨に対応 性的マイノリティ関連も
道は人権施策推進基本方針の改定素案をまとめた。平成15年の策定以来、初の改定。SDGs(持続可能な開発目標)の趣旨に対応したほか、性的マイノリティに関する内容も盛り込んだ。教育現場における...(2021-03-03) 全て読む
2年度道教育実践表彰 受賞者功績〈上〉
【学校表彰】 ▼今金町立今金小学校(久慈学校長) 長年にわたり、「ふるさとに誇りをもち、自分と未来を拓く子ども」の育成を目指し、確かな学力・健やかな体・豊かな心を育む調和と特色ある教育...(2021-03-02) 全て読む
道教委 SNS相談事業拡大へ 3年度 中学生等も対象 GW明けにも窓口を開設
道教委は令和3年度、SNS(LINE)を活用した相談窓口の対象者を拡大する。従来の道内公立高校(札幌市を除く)に加え、公立中学校、特別支援学校(中学部・高等部)の生徒を対象とする。窓口開設...(2021-03-02) 全て読む