札幌市教委　３年度学校図書館地域開放　新規２校含む１２１校で　感染症対策徹底し業務推進

（札幌市 2021-03-04付）

　札幌市教委は、学校図書館地域開放事業について、令和３年度は新規２校を含む１２１校で実施する予定だ。学校図書館の運営にＰＴＡをはじめとする地域人材を活用することで児童生徒の読書活動推進などを図るもの。各校ＰＴＡに事業を委託し、学校図書館を地域に開放。地域ボランティアが図書の貸し出し・返却や、装飾、蔵書点検など学校図書館の業務を推進する。

　事業は、学校図書館を地域に開放し、子どもおよび地域住民の読書活動の充実や、子どもと大人、大人同士の交流を通した生涯学習の機会提供を目的に、昭和５３年度から実施している。

　各校のＰＴＡに事業を委託し、地域ボランティアが学校図書館の業務を担当。子どもおよび地域住民の読書活動の充実や、子どもと大人、大人同士の交流を通した生涯学習機会の提供に取り組んでいる。

　ボランティアは、図書の貸し出し・返却や、配架作業、購入する図書の選定など、学校図書館の基本的な実務を担う。

　また、館内の装飾作成やおすすめ図書の紹介、読み聞かせなどの行事の実施などを通して、親しみやすい学校図書館の雰囲気づくりを行い、子どもの読書活動を推進する。

　事業の実施に当たり、従事者の健康管理に十分注意するほか、利用前後の手洗いを徹底するなど、実施校の教育活動に準じた感染症対策を徹底する。

　開放時間は、学校授業日において週３日、午後１時から４時までを基本としているが、学校教育との連携や地域の利用動向を踏まえて、各校運営委員会で定める。

　また、学校やＰＴＡの行事などに合わせて、土日や長期休業期間に開館することもできる。

　２年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で４月から８月まで事業を休止。９月に運営体制の整った学校から順次契約し、３月現在で１０９校が事業を再開した。

　３年度は新規２校を含む１２１校で実施を予定している。

(札幌市 2021-03-04付)