札幌市　第２次まちづくり戦略　社会・経済・環境を連動　ＳＤＧｓの視点も反映

（札幌市 2021-03-04付）

　札幌市は、仮称・第２次札幌市まちづくり戦略ビジョン策定方針案をまとめ、２日の市議会総務委員会に報告した。ビジョンには、持続可能な社会の実現に向けて、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の視点を反映。社会・経済・環境の３つの側面を連動させ、統合的な課題解決を図れるよう、分野横断的に検討していく。将来の都市像をまとめたビジョン編は令和４年３月に、行政が取り組む施策をまとめた戦略編は４年９～１０月の策定を目指す。

　戦略ビジョンは、目指すべき都市像として「北海道の未来を創造し、世界が憧れるまち」「互いに手を携え、心豊かになるつながる共生のまち」を掲げ、その実現に向けて、まちづくりの分野を、①地域②経済③子ども・若者④安全・安心⑤環境⑥文化⑦都市空間―の７つに分け、様々な取組を推進。主な取組として地域に密着した福祉サービスや相談支援体制の充実など、子どもから高齢者まで多く人が安心して暮らすことができる環境づくりなどを進めてきた。

　第２次戦略ビジョンは、様々な分野におけるまちづくりの基本的な指針として、市の計画体系で最上位に位置付けられるもの。ビジョン編と戦略編で構成する。

　ビジョン編では、市の将来の姿としての都市像を掲げ、市民や企業と共に取組を進めるための目標を設定。戦略編では、ビジョン編で掲げる目標の達成に向け、行政が主体となって行う施策の方向性に加え、特に重点的に取り組む必要があるものについて定める。

　計画期間は、市制施行１００周年を迎える４年度から１０年間。策定に当たって市民から様々な意見を聞く機会を設け、市民と検討し、広く共有する。

　また、持続可能な社会の実現に向けて、ＳＤＧｓの理念やゴールを踏まえながら、まちづくりの目標を設定。社会・経済・環境の３つの側面を連動させ、統合的な課題解決を図れるよう、分野横断的に検討していく。

　今後のスケジュールをみると、３月中に策定方針をまとめ、４月から審議会、専門部会による諮問・協議を開始。市議会における議論や市民・企業等からの意見聴取を経て、４年３月にビジョン編、９～１０月に戦略編の策定を目指す。

(札幌市 2021-03-04付)