区・学校プール集約　札幌市　スポーツ施設活用方針案

（札幌市 2021-03-04付）

　札幌市は、スポーツ施設配置活用実施方針案をまとめた。概ね１０年間の取組として、区の温水プールと学校プールの集約や軟式野球の練習に、身近な公園や学校を活用する方針を示した。施設種別ごとの状況を踏まえ、効果的・効率的な施設整備を検討する。

　方針案は、人口減少などを見据え、①持続可能な施設配置の実現②多様性のあるスポーツ環境の実現―の２点を目標に設定。市スポーツ局が所管する区体育館や温水プールなどを中心としたスポーツ施設のほか、学校、公園、コミュニティ施設、民間施設なども対象としている。

　①では、学校施設開放事業を引き続き実施するほか、大学等が有する資源の地域への開放・提供など、大学との連携に向けた取組を推進することなどを示した。

　②では、施設機能向上に向けた運営プログラムとして、市が所管しているスポーツ施設全体を横断的に活用し、子どもたちがスポーツを始めるきっかけとするほか、次世代のトップアスリートの発掘・育成などを推進する。

　各施設における取組のうち、温水プールについて、学校の屋外プールは、水泳授業などの利用期間が夏季に限られ、稼働率が低い状況にあるため、区温水プールと学校プールの集約や、施設の整備・運営にかかる民間活力活用の可能性を検討。

　野球場については、週末の利用率が９０％を超えるなど飽和状態であることから、公園や学校を身近な遊び場から軟式野球の練習や試合に活用できるようにすることで、多種多様なニーズに対応する。

　市は今後、パブリックコメントを実施。５月の方針策定を目指す。

(札幌市 2021-03-04付)