１定道議会一般質問（令和３年３月１０日）　各校で指導広がる　体験等で関心高め　アイヌに関する教育

（道議会 2021-03-12付）

　１０日に行われた１定道議会一般質問では、アイヌの歴史・文化等に関する教育について質疑が行われた。

　道教委は、これまで児童生徒がアイヌの歴史や文化等に関する理解を深められるよう、副読本などを活用した指導を促すとともに、学習指導要領の記述の充実などについて国に要望してきた。

　新しい学習指導要領のもとでは、先住民族であるアイヌの文化にふれることなど社会、歴史等の教科書における記述が充実した。

　小玉俊宏教育長は、各学校において、小学３・４年生では身近な地名とアイヌ語のかかわりを学ぶ学習、５・６年生では昔のアイヌの人たちの生活などについて調べる学習、中学校ではアイヌの文化を伝えた先人について調べる学習など、発達段階を踏まえた指導が広がり、博物館や郷土資料館を活用した体験活動によって関心をさらに高めるよう工夫している学校があることを報告した。

　その上で、「今後も、具体的な学習の進め方の紹介や啓発資料『ピラサ』の発行、民族共生象徴空間ウポポイでの体験プログラムのウェブサイト掲載のほか、全国各地の博物館等の活用を促進するなど、各学校においてアイヌの歴史・文化等に関する学習の一層の充実が図られるよう取り組んでいく」と述べた。

　菅原和忠議員（民主・道民連合）に対する答弁。

(道議会 2021-03-12付)