１定道議会一般質問で小玉教育長　道研の整備方針を検討　３年度　計画的な体制整備へ

（道議会 2021-03-10付）

　道教委の小玉俊宏教育長は９日の１定道議会一般質問で、老朽化が進む道立教育研究所について、令和３年度に整備方針の検討を開始する考えを示した。ICTの活用や大学との連携による研修内容の見直しなど、有識者等による検討会議の結果を踏まえ検討するとし、関係機関との連携のもとで計画的に整備に向けた体制を整備するとした。星克明議員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

　道研は、本道における教育に関する研究や教育関係職員の研修を行う機関。研修事業、調査研究事業、研究相談事業、教育相談事業、その他教育振興に関する事業を担っている。

　現在の建物は昭和４４年に江別市文京台に建設。最も古い管理研修棟は築５２年が経過し、診断の結果、施設の整備の見直しが求められている。

　このため道教委は、昨年７月に大学教員など有識者や庁内の関係部局で構成する道立教育研究所の在り方検討会議を設置。新たな課題に対応できる教育研究や教員研修の充実など教育研究所としての機能・役割のほか、施設の立地、規模、組織機構などについて協議を重ねてきた。

　小玉教育長は、検討会議において施策提案機関としての役割の変化、ICT活用や大学との連携による研修内容の見直しなどの方向性が示されたと報告。

　今後、結果を踏まえ３年度に整備方針の検討を進めるとし「個の学びと協働的な学びの充実に向けた新たなニーズにも的確に応えられるよう、関係機関とも連携を深め、計画的な体制整備を図っていく」と答弁した。

(道議会 2021-03-10付)