芽室町3年度教育行政執行方針 自己有用感等を醸成 食農教育を積極的に推進(市町村 2021-03-26付)
芽室町教委・程野仁教育長
【帯広発】芽室町教委の程野仁教育長は令和3年度教育行政執行方針で、小学校のほ場等を活用した食農体験の推進、食品ロスなどへの理解を深めるための栄養教諭による指導など食農教育に取り組む考えを示した。めむろ郷育・夢育推進事業では、郷土愛や自己有用感等の醸成を図るとともに、積極的に社会に参画する人を育てる教育活動を推進する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
主体的・対話的で深い学びの視点から、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの力をバランスよく育むための授業改善をチーム芽室として組織的に進める。
町教委ICT整備・活用指針に基づき、全員が国際舞台と革新的創造の扉を開くことのできる学校づくりを目指す、GIGAスクール構想の具現化を図るとともに、授業と連動した家庭学習習慣の定着化や小学校全学年での35人以下学級編制の継続、個に応じたきめ細かな指導や習熟度別少人数指導を推進し、全国平均以上の学力を保証するように努める。
幼保・小・中の校種間連携では、本町の発達支援システムおよび町スタートカリキュラムをもとに、幼保・小の円滑な接続とともに、義務教育9年間を見通した小中連携教育の取組を推進する。
食農教育の推進では、農業王国芽室を踏まえ、小学校における農業小学校のほ場等を活用した食農体験の推進、および食と農業や他の産業等とのつながりや、食品ロスなどに関する理解を深めるための栄養教諭による食と農に関する指導など、様々な教育活動を通して食農教育を推進する。
町教育研究所が調査・研究を進めている「めむろ未来学」では、小・中9年間を通した本町の特色などに関する探究・提案・発信型の学びなど、郷土愛や持続可能な町づくりにつながる未来志向の学びを推進する。
規範意識や豊かな心の育成では、めむろ郷育・夢育推進事業や「考え、議論する道徳」の充実などによって郷土愛や自己有用感等の醸成を図るとともに、積極的に社会に参画する人を育てる教育活動を推進する。
いじめ対策として、町いじめ防止基本方針に基づく組織的な取組の強化とともに、特にコロナ禍における感染者、濃厚接触者等に対する差別や偏見、誹謗中傷は断じて許されるものではなく、指導の徹底を図る。
不登校対策として、町不登校支援システム構築指針を策定し、学校、家庭、地域、関係機関等が連携し、未然防止と早期発見・早期解決に取り組むとともに、適応指導教室「ゆうゆう」の機能の充実に努める。
健やかな体の育成では、生活習慣病検査の実施場所、対象学年の見直しを図り、早期発見・早期解決に向けた取組を強化する。
学校給食については、子育て世帯の経済的支援および食農教育推進のため、給食材料費の高騰分を町が継続して支援する中で、食農教育の基盤となる日々の給食、地元産食材を活用した「めむろまるごと給食」の内容の充実に努める。
特別なニーズに対応した教育の推進では、校種間連携や医療的ケアの必要な児童生徒に対応した訪問看護の派遣、ICTを活用した個別最適な教育の推進など、見通しとつなぎを大切にした教育を推進する。
地域とともにある学校づくりの基盤となるコミュニティ・スクールの推進について、地域コミュニティの活性化につなげるため、「郷育・夢育」をキーワードに家庭、地域、関係機関等との連携・協働を推進する。
教育の機会均等の推進では、経済的に厳しい世帯に対する支援として、就学援助や奨学金貸付を継続するとともに、コロナ禍における生活困窮世帯等への緊急支援に随時取り組む。
安心・安全で質の高い教育環境の整備では、学校施設等長寿命化計画に基づく老朽化や多様なニーズに対応するための改修および町教委ICT整備・活用指針に基づく整備を進める。
町立学校における働き方改革推進プランに基づく持続可能な学校運営体制の充実、教育改革の重要な柱となる教職員の資質・能力の向上および教育公務員として保護者や地域の信頼を損なうことのないよう、服務規律保持の徹底に努める。
(市町村 2021-03-26付)
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