広尾町3年度教育行政執行方 中高一貫教育を推進 小・中・高連携さらに(市町村 2021-03-26付)
広尾町教委・菅原康博教育長
【帯広発】広尾町教委の菅原康博教育長は令和3年度教育行政執行方針で、中高一貫教育の推進やコミュニティ・スクール、国際理解教育など推進する考えを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
2年度から実施している学校力向上に関する総合実践事業では、学校管理職のリーダーシップのもと、教職員が一つのチームとなって、包括的な学校改善を推進する。
基礎・基本的な知識の定着には、個に応じたきめ細かな生活・学習指導と規律ある生活習慣の定着が大切。そのため、小・中学校に教員補助員を9人配置するとともに、中学校に教科指導助手2人配置し、指導の充実を図る。
教育ICTの活用では、すべての小・中学校に1人1台のタブレット端末を配備し、教科書と連携したクラウド教材の導入によって、教育的効果を高めるとともに、小学校でのプログラミング教育の円滑な実施に向けて、ハード・ソフト面で教育ICTの環境整備を進めていく。
小・中学校における道徳の教科化に伴い、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方を考え、深める学習を通して、道徳的な判断力を養い、いじめを防止する体制づくりを進めるとともに、ネットトラブルの未然防止に向けた取組を強化する。
学校生活の心理テストであるハイパーQ―Uテストを実施し、児童生徒の学校生活の資質向上に努めるとともに、困り事を抱えている子どもたちへは、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用も図りながら、生徒指導体制と教育相談体制の充実に努める。
健やかな体の育成については、学校体育の充実や少年団、部活動の参加促進による体力・運動能力の向上を図るほか、フッ化物洗口による虫歯の予防と、食育推進計画による望ましい食習慣を通して、心身共に豊かな健康の保持増進を図り学校の新しい生活様式の徹底など、新型コロナウイルス感染症予防対策に取り組んでいく。
国際理解教育については、現在のグローバル社会において主体的に生きていくために、英語指導助手の活用も図りながら、外国語学習活動を通して必要なコミュニケーション能力の育成に取り組んでいく。
中学生の海外研修派遣事業については、異文化交流を通じて国際的視野をもつ人材の育成を図るため、派遣先を変更し、効果的な事業内容を検討する。
特別支援教育については、子どもの能力や可能性を伸ばし、自立して社会参加が図られるよう、保・小・中・高の連携による支援体制と子どもの特性に応じた支援方法の工夫改善に努め、組織的・継続的な教育を推進する。
教職員の資質向上については、研修への積極的参加を促進するとともに、十勝教育局による出前講座の導入など、子どもたちや保護者に信頼される学校づくりに意を注ぐ。
また、教員が子どもと向き合う時間の確保に向けて、学校における働き方改革を進める。
中高一貫教育は、「地域の教育力を結集し、広尾の子どもは広尾で育てる」を基本理念に、今後も地域の理解と協力によって、そのメリットを最大限に生かした教育を展開し、生徒の進路実現を支援する。
学校間の連携についても、コミュニティ・スクールを軸とした小・中・高連携をさらに推進していく。
3年目を迎えるコミュニティ・スクールでは広尾っ子応援団の活動を促進する。新たに生涯学習コーディネーターを配置し、取組を強化し、より一層、家庭、学校、地域、それぞれの教育力を生かしながら、連携した事業の取組が円滑に進められるよう努める。
国際交流については、中高生の海外研修派遣事業を継続実施するとともに、幼児教育におけるコミュニケーション能力育成の一環として実施している英会話教室を継続する。
(市町村 2021-03-26付)
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