３月公立高卒業者の就職　道教委　６６０９人　内定率９７％　ＩＣＴ活用し生徒支援へ

（道・道教委 2021-05-27付）

　道教委は、札幌市を含む道内公立高校における令和３年３月公立高校卒業者の就職決定状況（３月末時点）をまとめた。就職希望者６８１１人のうち、就職内定者は６６０９人。就職内定率は前年同期比１・１ポイント減の９７・０％となった。就職未内定者について、進路希望が未定のまま卒業する生徒の割合が増加傾向にあることから、本年度からＩＣＴを活用して就職試験に挑む生徒や、関係機関による相談会などに挑む生徒の支援などを図る。

　道内公立高校と中等教育学校２２７校を対象に調査。３月末現在で取りまとめ、２０日の教育委員会で報告した。

　就職希望者数６８１１人に対し、６６０９人が就職内定。就職内定率は前年同期比１・１ポイント低い、９７・０％となった。

　道内に就職が内定した高卒生は６１８３人で、内定率は１・２ポイント減の９６・７％。道外への内定率は０・９ポイント増の１０１・７％となった。

　内定率の高い学科の内訳は、福祉科が増減なしの１００％、農業科も増減なしの９９・１％の順で高かった。

　一方、普通科は１・９ポイント減の９５・４％だった。

　職業分類ごとの就職希望者数の推移をみると、生徒が希望する職業はサービス１７・８％、事務１７・３％と高い。

　道教委は、就職希望者のうち２０２人が未内定のまま卒業を迎えたことや、就職試験を一度も受けなかった生徒が昨年と比較して９管内で増加したことから、進路希望が未定のまま卒業する生徒の割合が増加傾向にあると分析。

　このため道教委は、本年度から新たにＩＣＴを活用して就職試験に挑む生徒や、関係機関による相談会などに挑む生徒を支援する。コロナ禍でも、高校生が希望する業種や企業に就職できるよう支援していく。

(道・道教委 2021-05-27付)