道教委・NEC　働き方改革へ協定　１４校でデジタル採点　ＩＣＴ用い新たな可能性を

（道・道教委 2021-05-28付）

小玉教育長（左）と本田支社長

　道教委は２７日、道庁別館で日本電気㈱（＝ＮＥＣ）北海道支社との連携に関する協定を締結した。推進校１４校においてデジタル採点システムを試行導入する「学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業」を開始し、教員の業務支援につなげる。小玉俊宏教育長はICTの活用によって、子どもたちへの指導の充実につながる新たな可能性を検討する考えを示した。

　協定は、教員業務の支援に関するシステムを道教委の働き方改革推進事業の推進校に試行導入する、学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業を開始するもの。

　試行導入するデジタル採点システムは、回答用紙をイメージデータとして読み取ることで、児童生徒の回答を問題ごとに一覧で表示し採点。全体の平均点、正答率、得点などの自動集計を可能とする。

　推進校１４校に導入し、定期テストや小テストなどで活用する。従来方法による採点との所要時間を比較することで導入効果を計測。効果的な活用法などの好事例を広め、教員の業務支援につながるＩＣＴの活用促進を図る。

　２７日の協定調印式には、道教委から小玉教育長が、NEC北海道支社から本田浩支社長がオンラインで出席し、協定書に署名した。

　小玉教育長は、導入成果と効果的な活用方法を検証した上で、その成果を全道に情報提供し、「ICTの活用に関する学校現場の課題やニーズを把握し、子どもたちへの指導の充実につながる新たなソリューションの可能性を検討したい」と期待。

　本田支社長は「今回の連携協定を期に、ICTを活用した働き方改革が推進できるよう支援できれば」と話した。

(道・道教委 2021-05-28付)