石狩市厚田学園 端末持ち帰りルール 使用は家庭内のみで 丸山校長 保護者と連携強化
(学校 2021-06-04付)

 石狩市立厚田学園(丸山真嗣典校長)は、「持ち帰りタブレット活用のルール」を作成した。端末活用は学習活動を目的とし、家庭内のみとするなど、使用場面を限定したほか、アカウントの管理など、個人情報の取扱いの留意点を示した。

 同校は、前年度の新型コロナウイルス感染症拡大による一斉臨時休業時、各家庭のネットワーク環境を調査し、小学校高学年以上の児童生徒が家庭からの端末接続を試みた。同時に、ICT端末の持ち帰りに向けてルールづくりに取り組んできた。

 今回、休校時や非常時に端末を持ち帰る場合を想定してルールを文書化。児童生徒だけでなく、保護者の理解と協力を求めるために周知した。

 学校で貸し出す端末は、学習活動のために使用することを明文化。端末の使用場面は校内と家庭内に限定した。また、家庭での端末の保管は保護者の目の届く場所と定めた。

 家庭で端末を使用する際、画面に近付き過ぎないよう姿勢を正し、長時間の使用を避けることなど、健康面への配慮を示した。

 端末で閲覧できるウェブサイトの内容には制限を設けているが、危険なサイトを利用した場合の対応を記載。また、アカウントの管理など、個人情報の取扱いについて注意点を示した。

 このほか、端末付属のカメラを使用する場合やデータ保存について、個人情報の観点から注意を喚起。児童生徒に対しては、校内でも日常的にこれらの留意点について指導している。

 家庭内での不具合や故障に関しては、学校に連絡するよう記した。故障・破損の場合、事由によっては修理代を家庭で負担することになると明示した。

 丸山校長は端末持ち帰りに関し、「低学年の端末使用は故障などの危険を伴う場合があるため、ルール順守の徹底と、保護者との連携をより強化して進めていく必要がある」と話した。

(学校 2021-06-04付)

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