国研教育課程実践検証協力校・松前高 教科等横断的な学習充実 2年起業体験など中心に(学校 2021-06-01付)
【函館発】国立教育政策研究所の令和3年度教育課程実践検証協力校事業の協力校に選ばれた松前高校(濵名一博校長)の研究概要がまとまった。これまで総合的な探究の時間で取り組んできた2年生の起業体験等を中心に、校内における教科等横断的な学習内容の充実や異校種との連携、地域人材を活用した取組について研究を進める。また、学校運営協議会の設置も目指していく。
事業は、国公私立の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校等で幼児児童生徒が学習に取り組む様子の観察などを通じて、学習指導上の様々な実践を客観的に検証することや、教育課程の基準の改善・充実等に必要となる情報の収集などを目的に実施するもの。
国研は、地域、学校規模とICT環境等を考慮して学校を選定。過日、①各教科の教育課程に関するもの②E―Assessmentに関するもの③学校全体で取り組むもの―の3つのカテゴリーからそれぞれ協力校を決定した。松前高の協力枠は①。
同校は教育活動の柱に、「書道教育」「松前学」「国際理解教育」の3点を設定。うち、松前学では、総合的な探究の時間に「ふるさとを知り、ふるさとを愛する心の育成・自己実現」のテーマのもと、松前の歴史、伝統・文化、産業、自然について生徒の主体的な学習を推進。郷土を愛し、誇りに思う心と探究のスキルを育成するための取組を展開している。
中で、資質・能力の実現に向け、各教科等のかかわりを可視化すべく、単元配列表を作成。総合的な探究の時間を教科等横断の中心に据えている。
本年度は学校運営協議会の設置を申請。地域に根差し、地域と連携した教育活動を推進する。異校種との連携や地域人材を活用した総合的な探究の時間の取組を充実させるための学習内容や学習方法の研究を進める。
さらに、2年生の起業体験では、地元企業による講演会や、見学旅行などを通して、地元郷土理解を深めるとともに、地域における課題の解決策を探究。生徒は起業構想の計画などを通して、職業観を深め、自らのキャリアについて多角的な視点で考察する。
今後、国研の教育課程調査官から起業体験に対する助言を受け実践。来年2~3月に成果発表会を開催する予定。
(学校 2021-06-01付)
その他の記事( 学校)
T―base 外部講師授業初配信 対話通し既習事項理解 豊富、南茅部高に地歴公民授業
道高校遠隔授業配信センター(T―base、元紺谷尊広センター長)は、外部講師と連携した遠隔授業を開始した。5月28日、代々木ゼミナールの公民科講師・畠山創さんが外部講師を務め、豊富高校、南...(2021-06-07) 全て読む
家庭の通信状況確認 端末持ち帰りに向け接続テスト
5月中旬に行われたICT端末の家庭への持ち帰りに向けた接続テストでは、全児童生徒が端末を持ち帰り、コミュニケーションツールを用いて学校と接続。通話やカメラの使用方法、家庭の通信状況などを確...(2021-06-04) 全て読む
石狩市厚田学園 端末持ち帰りルール 使用は家庭内のみで 丸山校長 保護者と連携強化
石狩市立厚田学園(丸山真嗣典校長)は、「持ち帰りタブレット活用のルール」を作成した。端末活用は学習活動を目的とし、家庭内のみとするなど、使用場面を限定したほか、アカウントの管理など、個人情...(2021-06-04) 全て読む
海岸清掃など評価 豊富高に感謝状 道 3年度環境保全 活動功労者表彰
道は1日、3年度知事感謝状(環境保全活動功労者表彰)の被表彰者に豊富高校(郡司慶次校長)を選定した。 環境保全推進のため、長年にわたって献身的な活動を続け、実績が顕著な個人または団体に...(2021-06-03) 全て読む
リモート学習を教員同士で試行 授業実践の課題明確に 洞爺湖温泉小ICT研修
【室蘭発】洞爺湖町立洞爺湖温泉小学校(柿崎秀顕校長)は5月25・26日の2日間、同校教員を対象としたICT研修会を開いた。今後の児童の自宅学習を想定し、リモート学習を教員同士で試行。今後、...(2021-06-02) 全て読む
校庭を安全な環境に 小樽市長橋小で地域の建設企業
【小樽発】小樽市立長橋小学校(渡辺琢史校長)で5月27日、市内の秋津道路㈱道南営業所(仲野内弘満所長)によるグラウンド整備が行われた。グレーダーなどの重機で丁寧に整地し、児童たちが安全に活...(2021-06-01) 全て読む
安全に使える校庭を 栗山町角田小で地元企業が整地
【岩見沢発】栗山町立角田小学校(中野大吾校長)で21日、町内の建設業者・共立道路㈱によるグラウンド整備が行われた。運動会を前に、子どもたちが安全に使える環境を整備。栗山町教委の南條宏教育長...(2021-05-31) 全て読む
発電機など寄贈受ける 美唄聖華高に地元建設企業
【岩見沢発】美唄聖華高校(馬場登校長)は25日、美唄市内の建設業者・㈱岸本組から自家発電機、非常用簡易トイレ、給水タンクの寄贈を受けた。馬場校長は「生徒のことを考えて寄贈品を選択していただ...(2021-05-31) 全て読む
校庭ならし環境を改善 深川市一已中で建設企業
【岩見沢発】深川市立一已中学校(松井正明校長)で24日、札幌市の建設企業・三共舗道㈱によるグラウンド整備が行われた。きょう28日の体育大会を前に、生徒たちが安全に使える環境を整備。後日、深...(2021-05-31) 全て読む
附属函館中の全国学力・学習状況調査 端末で質問紙調査に回答 省力化やコスト削減など期待
【函館発】全国学力・学習状況調査が27日、2年ぶりに行われた。1人1台端末の活用に先駆的に取り組んできた道教育大学附属函館中学校(中村吉秀校長)では、文部科学省の試行実施を受け、生徒がタブ...(2021-05-31) 全て読む