道教委　３年度草の根教育実習　対象拡大　修了証も交付　学習指導員として遠隔支援

（道・道教委 2021-06-09付）

　道教委は、草の根教育実習の令和３年度実施方針をまとめた。参加対象を道教育大学以外の大学生に拡大し、実習終了後に修了証を新たに交付する。実習後には学習指導員として任用し、オンラインによる学習支援が可能となるよう準備を進めている。

　草の根教育実習は２年度から開始。道内教員養成大学や市町村の地方創生部局と連携し、へき地・小規模校における教育実習やへき地体験実習などの体験活動を積極的に進め、教職を目指す大学生が教員のやりがいを再発見し、地域の関係人口づくりを行うことを目的としている。

　実習内容は、①児童生徒理解やへき地複式教育を学ぶ観察学習②ＴＴ（チーム・ティーチング）や教壇実習などの教科指導③地域理解につながる行事等への参加④その他、へき地・小規模校で行う実習など―を基本とし、受け入れ校で決定する。

　２年度は道教委との包括連携協定に基づき、道教育大の学生３５人が１５市町村の１７小・中学校で実習に参加。教員への志望意識の向上などの成果がみられた。

　本年度は実習対象を他の教員養成課程のある大学にも拡大。大学、道教委、市町村の役割を示す全体フロー図、取組を周知するリーフレット、実習参加の心得などを示す事前指導資料を新たに作成し、広く参加を呼びかける。

　実習終了後、実施証明となる修了証を新たに発行。実習終了後の実習生を学習指導員として任用し、オンラインによる放課後学習の支援などの業務を行うことができるよう、関係規定を整理している。

　実施時期は８月２３日から１２月２４日までで、実施日数は３～５日間程度。本庁において大学との大まかなマッチングを行い、実施時期・内容などの詳細は受け入れ校と学生が直接調整して決定する。

(道・道教委 2021-06-09付)