オホーツク局　特別支援連携協議会　長期的視点で支援を　野上局長　組織的対応が重要

（道・道教委 2021-06-10付）

構成員１２人が出席

　【網走発】オホーツク教育局は４日、第１回特別支援連携協議会をオンライン開催した。構成員１２人が出席。個別の教育支援計画の作成や引き継ぎの状況、校内研修および教育相談の取組などについて話し合った。

　冒頭、野上義秀局長が開会あいさつ。

　前年度の協議会で、個別の教育支援計画について学校間での引き継ぎに課題がみられたことから「特別支援教育コーディネーターによる校内および学校間での引き継ぎを行うなど、組織的な対応の重要性等を確認した」と報告した。

　それを踏まえ、本年度の取組の方向性に基づいて協議することを示し、出席者にきたんのない意見を呼びかけた。

　続いて、義務教育指導班の大平博司指導主事が管内における特別支援教育の取組について説明。

　本年度の取組の方向性として、①切れ目のない一貫した指導や支援の充実を図るために、学校が、家庭や地域、医療、福祉、保健、労働等の関係機関との連携のもと、個別の教育支援計画の作成・活用を通して、長期的な視点で教育的支援の取組を推進②高い専門性に基づく特別支援教育の推進を図るために、小・中学校、高校等におけるすべての教員等が、特別支援教育に関する指導や支援についての知識や技能を身に付けることができるよう、教育と福祉が連携を図り、校内研修および教育相談等の充実に向けた取組を推進―の２点を示した。

　また、文部科学省と厚生労働省が発出した通知「教育と福祉の一層の連携等の推進について」に基づき、関係構築の場の設定など教育と福祉の連携を推進するための方策、ハンドブックの作成など、保護者支援のための相談窓口の整理の重要性を説明した。

　引き続き、本年度の取組の方向性に基づく協議へ移行。出席者からは、個別の教育支援計画の引き継ぎに当たって保護者との共通理解を図る必要性や、校内で組織的な対応を行う重要性等について意見が挙がった。

(道・道教委 2021-06-10付)