恵庭市和光小　働き方改革実施計画　教材データベース共有　環境整え若手の孤立化防ぐ

（道・道教委 2021-06-14付）

和光小のおける事業の予定（クリックすると拡大表示されます）

　道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた恵庭市立和光小学校（松井明生校長）は、実施計画をまとめた。選択取組に「若手教員への支援」を掲げ、教材データベースの共有や主幹教諭等による日常的な面談、先輩教員の授業を見て学ぶ機会を設けることなどの取組を進める。相談しやすい環境の整備、雰囲気の醸成を目指し、若手教員の孤立化を防ぐ。

　実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

▽学校行事の精選・見直しの推進

▽調査業務の精選・見直しの推進

▼到達目標

▽全市立学校における学校行事の精選・見直しの実施

▽市教委実施調査のウェブ回答への切り替え１０件以上

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

▽専門スタッフの配置

▽給食費の公会計化

▽ＩＣＴの活用（Ｃｈｒｏｍｅｂｏｏｋ、電子黒板等）

▼到達目標

▽ＩＣＴ専門人材、特別支援学級補助員、部活動指導員等の配置

▽給食費の徴収管理事務を市職員が担う

▽授業にＩＣＴを活用して指導できる能力について、「できる」教員の割合を、すべての項目に関して８０％以上（教育の情報化に関する調査数値）

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

▽出退勤管理システム等による在校等時間の推移と分析

▽働き方改革成果発表等を行い、資料の提供および研修の実施を促す

▼到達目標

▽各校在校等時間の分析を行い教職員向けに定期的に通信を発行し、必要に応じてホームページ等で公表

▽推進校を中心とした成果発表会等を実施し、好事例の横展開を図る

【教育職員の勤務実態にかかる公表等理解促進】

▼具体的な取組

▽出退勤管理システム等による在校等時間の推移と分析（再掲）

▽市ホームページを活用し、働き方改革の目的や取組内容について地域住民に対する広報活動を行う

▼到達目標

▽推進校の取組を紹介するページを作成

◆目指す学校の姿

▼目標

　教員一人ひとりがワークライフバランスを意識し、誇りとやりがいをもって働くことができ、教員が自らを磨きながら、子どもたちと十分に向き合うことができる環境によって、効果的で質の高い教育活動を持続的に実施できる学校。

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽スクール・サポート・スタッフの効果的な活用による印刷作業の軽減

▽教材データベースの共有

▽職員会議のペーパーレス化

▼到達目標

▽第５章に掲げる取組について、働き方改革推進コアチームで検討し、１３点以上に着手する

【すべての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録・分析・可視化】

▼具体的な取組

▽出退勤管理システムのデータを職員へフィードバックするとともに、超過勤務を長時間行っている職員の状況について聞き取りを行うなど、原因を分析する

▽データをもとにして、職員の意識向上を図る研修を行う

▼到達目標

▽毎月のデータをフィードバックするとともに、職員の意識向上を図る研修を年１回実施する

【手引に掲載されていない業務改善（すでに実施している学校独自の取組含む）】

▼具体的な取組

▽小テストにＧｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍを活用。印刷・採点・成績管理を効率化

▼到達目標

▽１学期は１学年で試行実施し、２学期から２学年で導入

◆推進校の選択取組

【ＩＣＴを積極的に活用した業務等の推進】

▼具体的な取組

▽小テストにＧｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍを活用（再掲）

▽教材データベースの共有（再掲）。

▽定型業務の自動化についてコアチームで検討

▼到達目標

▽関係業務の所要時間を３０％縮減

【若手教員への支援】

▼具体的な取組

▽教材データベースの共有（再掲）

▽メンター研修や主幹教諭による日常的な面談など相談しやすい環境の整備、雰囲気の醸成

▽初任者向けの研修機会の設定

▼到達目標

▽初任者層の超過勤務時間を前年度から１０％以上縮減する

【留守番電話やメールによる連絡対応や押印の省略等】

▼具体的な取組

▽留守番電話設定のさらなる周知やＧｏｏｇｌｅフォーム等を活用した連絡対応等の取組

▼到達目標

▽関係業務の所要時間３０％縮減

(道・道教委 2021-06-14付)