道教委　いじめ対応で５事項通知　速やかに調査組織を

（道・道教委 2021-06-15付）

　道教委は４日、いじめ問題への組織的な対応を図るため、市町村教委・学校が取組を徹底すべき５事項を示し、関係者に通知した。いじめ重大事態が発生した場合、市町村教委には速やかに調査組織を設置すること、学校に対しては、いじめの兆候を見逃さない日常的な見守りの徹底、対処マニュアルの作成などを求めた。

　道教委は５月２０日、生徒指導にかかる緊急オンライン会議を開いた。道内教育関係団体の代表が参加し、いじめ根絶に向けた具体策を確認した。

　これを踏まえ道教委は、４日付で通知「いじめの問題への対応にかかる取組の徹底について」を各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長に発出。各市町村教委・学校において、道いじめの防止等に向けた取組プランを踏まえ、学校の対応を評価・検証するよう求めた

　併せて、いじめ根絶に向けた具体策として５事項を挙げ、市町村教委や学校において取組の徹底を求めた。

　このほか、生徒指導・学校安全課ホームページでは、いじめ問題に関する研修資料や動画サイトのＵＲＬを掲載。市町村教委職員、学校の管理職をはじめとする全教職員がいじめ問題への適切な対応を共有できるよう、活用を呼びかけている。

　市町村教委・学校に求めた具体的取組はつぎのとおり。

▼市町村教委の取組

▽地方いじめ防止基本方針に基づいた取組が確実に進められるよう、市町村校長会議等において必要な指導助言を行うこと

▽いじめ重大事態が発生した際、速やかに調査を開始することができるよう、調査組織の設置に努めること

▼学校の取組

▽いじめのサインとして注意すべき児童生徒の行動や態度をまとめたチェックリスト（道いじめ防止基本方針のポイント～いじめの未然防止・早期発見・適切な事案対処に向けて）を活用し、日常的な見守りを徹底すること

▽いじめを見逃すことがないよう、アンケート調査や個人面談の実施後、管理職を含めたいじめ対策組織がそれらの結果の検証を行うこと

▽道いじめ防止基本方針のポイントを踏まえ、各学校において対処マニュアルを作成すること。作成している学校は、職員会議等であらためて共有を図り、必要に応じて見直しを行うこと

(道・道教委 2021-06-15付)