特別支援上川専門家チームが新たに 学びの場教育相談 開始 巡回、保護者相談と同時展開(道・道教委 2021-06-14付)
【旭川発】道教委の特別支援教育総合推進事業による上川管内専門家チームは、本年度から新たに「学びの場教育相談」を始める。主に依頼のあった市町村教委を対象に、子どもの適切な学びの場の判断にかかわる助言を中心とした教育相談を実施。これまでの巡回教育相談、保護者教育相談と合わせて3つの教育相談を展開することで、管内特別支援教育の専門性のさらなる向上を図る。
本年度の管内専門家チームは、上川教育局から特別支援教育スーパーバイザー(SV)を務める鎌田隆仙義務教育指導班主任指導主事などの職員、特別支援学校や小・中学校教職員のほか、大学教授、福祉・保健・医療機関代表者など14人で構成。
これまで、依頼のあった教職員等を対象に発達の状態や支援の方策などを助言する巡回教育相談、依頼のあった保護者を対象に子どもへのかかわり方や発達の状態などを助言する保護者教育相談の2種類を実施してきた。
特別支援連携協議会などで挙げられた「特別支援教育にかかわる人材が不足している」「子どもの適切な学びの場の判断に難しいケースがある」などの課題を踏まえ、本年度から新たに学びの場教育相談を追加した。
依頼のあった市町村教委や保護者を対象に、主に子どもの適切な学びの場の判断にかかわる助言を行うことで、市町村における特別支援教育の体制整備を支援する。
具体的には、SV1人もしくはSVと相談員の2人で、聞き取りから知能検査の実施・集計・分析、検査の報告まで180分程度の教育相談を実施する。
道立特別支援教育センターによる巡回教育相談に申し込めなかった場合や、市町村教委で検討した上で判断が困難だったケース、医療・福祉等の関係機関と連携していない場合などに申し込むことができる。
鎌田SVは「教育相談を通して、関係者の特別支援教育の専門性の向上につながるよう進めたい」と話している。
(道・道教委 2021-06-14付)
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