上川局主管 小・中学校運営研修会 教科等横断的な視点で 中核教員の資質向上図る
(道・道教委 2021-06-15付)

上川局小中学校運営研修会
オンラインで4管内に配信した

 【旭川発】道教委は8日、オンラインで公立小・中学校学校運営研修会を開いた。上川教育局が主管し、上川・留萌・宗谷・オホーツク管内で本年度新たに教務・研修に関する業務の推進に当たっている小・中学校の教諭75人が参加。カリキュラム・マネジメントや学校全体で取り組む授業改善にかかわる講義・演習などを通して、学校運営の中核となる教員として必要な資質・能力の向上を図った。

 例年、集合形式による2日間日程で開催しているが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえ、前半の研修をオンデマンド形式で実施。参加者は事前に教育法規の基礎、教職員のメンタルヘルス、ICTの効果的な活用など7講座の研修を任意の時間に受講している。

 後半に当たるこの日は、上川合同庁舎からウェブ会議システムZoomを使ってオンラインで各校に配信した。

 オリエンテーションでは、ブレイクアウトルーム機能を使って校種別に約20のグループに分かれ、オンデマンド研修を踏まえたテーマ交流などを展開した。

 続いて、上川教育局の望月俊綱義務教育指導班主査がカリキュラム・マネジメントをテーマに講座を進めた。各学校でカリキュラム・マネジメントを進めるに当たり、学校教育目標を踏まえた教科等横断的な視点をもつことの重要性を強調。

 教科等横断的な視点に立った資質・能力として「教科等の枠組を踏まえて育成を目指す資質・能力」、言語能力や情報活用能力など「学習の基盤となる資質・能力」、健康・安全に関する能力など「現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力」―の3つを挙げ、自校の子どもたちにどのような資質・能力を身に付けさせたいか、全教職員で共通理解を図った上で教育課程を編成するよう呼びかけた。

 また、特に小・中学校間で連携・協働し、9年間を見通した教育課程の編成に取り組む視点に立つことの重要性などを示した。

 演習では、学校教育目標を資質・能力の3つの柱で整理して特徴を把握するとともに、育成を目指す子どもの姿を具体化する活動を踏まえ、単元配列表を作成。グループでの交流・協議を通して、教科等横断的な視点に立った指導計画の改善・充実へ理解を深めた。

 このあと、義務教育指導班の髙橋哲雄主任指導主事が「学校全体で取り組む授業改善」をテーマに講座を進行。名寄市立名寄小学校の川浦直也教諭が「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に向けた学校全体での組織的・計画的な取組について」と題して実践を発表した。

(道・道教委 2021-06-15付)

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