後志局 コンプライアンス確立会議 わいせつ行為の根絶を 連絡手段 校内規定早急整備
(道・道教委 2021-06-17付)

コンプライアンス確立会議2
コンプライアンス確立会議(クリックすると拡大表示されます)

 【小樽発】後志教育局は3日、令和3年度管内コンプライアンス確立会議をリモート開催した。川端香代子局長、松橋朗次長のほか、市町村教委教育長、小・中学校、道立学校の校長など9人が出席し、学校職員の懲戒処分の状況やわいせつ行為、体罰などについて情報を共有。本年度の不祥事防止に向けた重点目標等について協議し、わいせつ行為の根絶に向け、教職員と児童生徒との連絡手段にかかる校内規程を、管内すべての小・中学校で早急に整備していくことを決めた。

 冒頭、川端局長があいさつ。「常日ごろから教職員一人ひとりが道民の信頼の上に成り立っているという意識を忘れずに、教職員の心に響く取組・指導が必要」と呼びかけた。

 続いて、局担当者が学校職員の懲戒処分の状況やわいせつ行為、体罰の発生状況などについて説明。特に、わいせつ行為で元年度に懲戒免職となった教職員が児童生徒とメールやLINEで私的なやり取りをしていた実態があったことを示し、教職員と児童生徒との連絡手段にかかる校内規程が未整備の学校は早急に整備するよう求めた。

 2年度の体罰等にかかる実態把握では、体罰に至った要因として「児童生徒の行為に感情的になった」が最も多く、アンガーマネジメントについて知識として理解するだけではなく、研修や日々の指導等を通じて、指導の場面で生かす必要があると説明した。

 このあと、不祥事防止に向けた重点目標等について協議。管内における過去5年間の懲戒処分の主なものは体罰、交通違反・事故であり、体罰は過去5年間に7件、交通違反・事故は毎年発生していること、また、わいせつ行為、セクハラについては全道的に発生件数も多い状況から、本年度の重点目標を『STOP!体罰 わいせつ セクハラ 交通違反・事故』と決定した。

 特にわいせつ行為の根絶に向け、教職員と児童生徒との連絡手段にかかる校内規程を管内すべての小・中学校で早急に整備していくことで一致。組織的な取組として、アンガーマネジメント演習の実施や交通安全宣言の実施による意識啓発のほか、日常的に「風通しのよい職場づくり」や「やりがいのある職場づくり」を大切にするなど、教職員一人ひとりの意識を高める取組が重要であることと確認をした。

 会議の最後には、不祥事防止に向け「心に響く指導・取組」について意見を交換。「管理職の個別面談等における励ましなどの声掛け」や「他人事ではなく自分事としてとらえる」「相談しやすい雰囲気」などが大切との意見が挙がった。

(道・道教委 2021-06-17付)

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