音声言語化アプリ導入　道教委　聴覚障がいの子ども支援事業　働き方改革の取組にも活用可

（道・道教委 2021-06-17付）

　道教委は、聴覚障がい特別支援学校等におけるUDトーク活用モデル事業を開始した。音声を文字化するアプリを道立学校などで導入し、児童生徒とのコミュニケーションや業務改善を支援する試み。モデル校、モデル機関を指定して実践事例を集め、成果と課題をまとめる。

　事業は、聴覚障がいのある児童生徒や教職員がＵＤトークを活用し、円滑な意思疎通を図るとともに、Society５・０に対応した教育の充実を図ることが目的。

　ＵＤトークとは、音声認識技術によって会話を文字化するアプリ。１対１、多人数の会話のほか、手話通訳の補完、文字通訳の支援、会議の記録などにも活用できる。

　道教委は、授業や校内研修会でＵＤトークの活用に取り組む道立学校・出先・所管機関をモデル校・モデル機関として指定。ＵＤトークのアカウントを発行する。

　今後、モデル校等における実践事例を集約し、事業の成果と課題をまとめ、道立特別支援教育センターホームページで公表予定。

　道教委は、聴覚障がいのある児童生徒の文字化以外に英語の授業での和訳・英訳、議事録の作成にも活用できることから、働き方改革にもつなげるよう活用を呼びかけている。

(道・道教委 2021-06-17付)