通常学級の要支援児童生徒等調査 要支援者 初めて減少 道教委 30日以上欠席 全校種上昇
(道・道教委 2021-06-18付)

教育的支援必要生徒数表
札幌市を除く道内における通常の学級に在籍する教育的支援を必要とする児童生徒等(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は、令和2年度特別支援教育体制整備に関する調査結果をまとめた。札幌市を除く道内において、校内委員会で特別な教育的支援が必要と判断された幼児児童生徒(以下、要支援者)の数は前年度比1315人減の1万4689人。平成25年度の調査開始以来初めて減少に転じた。要支援者のうち、連続して30日以上欠席している割合は1・5ポイント増の4・5%で、全校種で上昇している。

 調査は、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の在籍状況や支援状況などの実態を把握し、特別支援教育の施策を検討する基礎資料とするために25年度から実施しているもの。

 調査対象は、札幌市を除く道内公立幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校など1807校・園。幼児児童生徒数は33万9262人。調査基準は令和2年10月1日。

 要支援者が在籍すると回答した学校数は前年度に比べ32校減の1269校。要支援者が在籍すると回答した学校の割合は2・8ポイント減の70・2%。

 要支援者数は1315人減の1万4689人となり、調査開始以来初めて減少に転じた。校種別にみると、小・中学校、高校で減少した一方、幼稚園は2128人と、376人増加した。

 全在籍者に占める要支援者の割合は0・4ポイント減の4・3%。校種別にみると、幼稚園が6・1%、小学校が6・9%、中学校が2・4%、高校が0・9%。

 教育的ニーズに対応する指導目標などを盛り込む個別の指導計画を作成している要支援者の割合は1・7ポイント減の93・5%。

 関係機関と連携を図り、長期的な視点から一貫した支援を行うために作成する個別の教育支援計画については、1・3ポイント増の68・2%で上昇が続く。特に、幼稚園が13・4ポイント増の63・6%と大きく上昇している。

 要支援者のうち、連続して30日以上欠席している幼児児童生徒の割合は1・5ポイント増の4・5%。各校種いずれも上昇しており、中学校では3・0ポイント増の14・4%と高い。

(道・道教委 2021-06-18付)

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