帯広工業高環境土木科２年生　外来植物の侵入防止　環境復元へクサヨシ播種

（学校 2021-06-16付）

日差しが照りつける中で作業

　【帯広発】帯広工業高校（稲津誠校長）環境土木科の生徒は３日、十勝川河川敷で環境復元活動としてクサヨシの播種を行った。２年生４０人が参加。外来植物のヤナギが樹林化するのを抑え、洪水で被害を受けた河川敷の草地環境維持につなげるため汗を流した。

　十勝川の環境復元活動は、十勝川中流部市民協働会議が平成２５年から地元高校生協力のもと、河川敷において外来植物であるヤナギなどの侵入を防ぐため、在来植物であるクサヨシなどの播種・移植作業を進めてきた。

　しかし、２８年の洪水によって移植してきた植物が流出。その後、ヤナギ類による再樹林化がみられ、あらためて在来種による草地環境の復元に力を入れている。

　当日、同校環境土木科２年生４０人、十勝川中流部市民協働会議会員１０人、帯広開発建設部帯広河川事務所職員５人が参加。

　河川敷周辺にヤナギが繁茂し、河川断面が減少することによる災害リスクを低減させるため、在来種のクサヨシを播種。５班に分かれ、土壌改良材と混ぜ合わせた種をまき、河川周辺の草地環境改善に取り組んだ。

(学校 2021-06-16付)