専門高フューチャープロジェクト 魚類滞留する空間とは 札工 水流測定等で検証(学校 2021-06-22付)
札幌工業高校(太田潤一校長)の土木科3年生の5人は17日、札幌市内の琴似発寒川で課題研究を行った。市内の㈱北海道技術コンサルタント技術部協力のもと、魚類などが滞留しやすい空間の在り方について検討した。石や木の配置方法や場所を水流測定などを行いながら考え、環境に配慮した土木技術への理解を深めていた。
同校は、道教委の実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」の一環として「河畔林と生態系の関連性が治水に及ぼす影響」の研究を進めている。10日には河畔林の状態や河床の状況、生物の生息区域などを調査した。
2回目となる今回は、同校土木科の3年生5人が参加したほか、北海道技術コンサルタント技術部の渡邊恵三部長代理と佐々木篤課長らが指導に当たった。
はじめに、渡邊部長代理が前回の調査内容について生徒たちに確認した。続いて、同校卒業生で技術部の小見俊太郎さんと讃岐優馬さんが、樋門の前で生徒たちにその役割を丁寧に説明した。
このあと、実際に川に入り、魚類などが多くいる場所といない場所を確認。川の流れの速い場所は生物が少ないとの生徒からの声に渡邊部長代理は「どうしたら川の流れを緩やかにできるか」と質問。生徒たちは、「木や石などを配置する」と回答した。
さらに、渡邊部長代理は「木はどのように植えるのか」「石はどのくらいの大きさのものをいくつ置くか」などと質問。生徒たちは水流を測定し配置する場所を検討したほか、実際に石を運んだりしてイメージを膨らませた。
同校では今後、7月にかけて検討内容を実践する計画で9月に効果を検証、来年1月の研究発表を予定している。
(学校 2021-06-22付)
その他の記事( 学校)
運動会前に校庭整備 砂川市空知太小で建設企業2社
【岩見沢発】砂川市立空知太小学校(戸澤法史校長)で18日、近隣の建設企業・㈱泰進建設と極東建設㈱によるグラウンド整備が行われた。7月3日の運動会を前に、子どもたちが安全に使える環境を整備。...(2021-06-29) 全て読む
有朋高単位制 「ほっとライン」開設 遠隔で進路の悩み解消 〝選ばれる学校〟目指す
様々な理由から登校への不安を抱える児童生徒が増加する中、有朋高校(元紺谷尊広校長)の単位制課程は、多様な教育ニーズに対応する学校として位置付けられている。ことし5月には、オンラインによる就...(2021-06-28) 全て読む
文科省 GIGAスクール加速化踏まえ 近視実態調査を開始 道内指定 附属函館小・中で
【函館発】文部科学省は本年度、小中学生の近視の状況を把握するため、初の実態調査を進めている。GIGAスクール構想の加速化などに伴い、近視への有効な対策の検討につなげるもの。道内では、道教育...(2021-06-28) 全て読む
網走養護 オンライン相談 センター的機能発揮 コロナ禍も必要な支援を
【網走発】網走養護学校(上村喜明校長)は15日、オンラインで相談支援を行った。同校と相談要請校をウェブ会議システムZoomでつなぎ、特別支援教育コーディネーターを務める同校教諭が生徒の様子...(2021-06-25) 全て読む
倶知安農高生産の花きプランター 地元工事現場等に設置 小樽建設協会員が協力
【小樽発】倶知安農業高校(近江勉校長)の生徒が育成した花きのプランターが、後志管内の工事現場事務所などに設置されている。新型コロナウイルス感染症の影響で販売会が中止となったことから、小樽建...(2021-06-25) 全て読む
下川中で名寄の建設企業 駐車場の損傷個所補修
【旭川発】下川町立下川中学校(藤弘のぞみ校長)で5日、名寄市内の建設会社・北海舗道㈱による駐車場舗装整備のボランティア活動が行われた。同社職員9人が、生徒の安全確保のため、手作業で丁寧に損...(2021-06-18) 全て読む
大麻高 ハイブリッド型行事 柔軟な思考をもって 健康講話 冨家教授説明
大麻高校(清水信彦校長)は11日、分散登校とオンライン学習を組み合わせたハイブリッド型行事として、1・2年生を対象に健康講話を実施した。道医療大学心理科学部の冨家直明教授が「高校生のための...(2021-06-17) 全て読む
学校力向上中核校・網走小 働き方改革 勤務時間意識化・共有 アクション・プランを策定
【網走発】道教委の学校力向上に関する総合実践事業中核校で、本年度は働き方改革推進事業の推進校に準ずる学校としても位置付けられた網走市立網走小学校(吉田昌広校長)。「網小アクション・プラン」...(2021-06-17) 全て読む
帯広工業高環境土木科2年生 外来植物の侵入防止 環境復元へクサヨシ播種
【帯広発】帯広工業高校(稲津誠校長)環境土木科の生徒は3日、十勝川河川敷で環境復元活動としてクサヨシの播種を行った。2年生40人が参加。外来植物のヤナギが樹林化するのを抑え、洪水で被害を受...(2021-06-16) 全て読む
7月19日から遠隔で 教育大附属特別支援の公開研究会
【函館発】道教育大学附属特別支援学校(青山眞二校長)は、7月19日から令和3年度公開研究会をオンラインで開催する。3ヵ年計画の3年目として、研究主題「育成を目指す資質能力と知的障がい教育の...(2021-06-16) 全て読む