網走養護 オンライン相談 センター的機能発揮 コロナ禍も必要な支援を(学校 2021-06-25付)
要望校の状況を聞く佐藤教諭(左)
【網走発】網走養護学校(上村喜明校長)は15日、オンラインで相談支援を行った。同校と相談要請校をウェブ会議システムZoomでつなぎ、特別支援教育コーディネーターを務める同校教諭が生徒の様子や校内体制を踏まえて必要な支援などを助言。新型コロナウイルス感染症が拡大する状況下でも、オホーツク管内における特別支援教育のセンター的機能を発揮し、各学校への支援に努めている。
同校は、道教委のパートナー・ティーチャー派遣事業をはじめ、特別支援教育のセンター的機能を有することから、管内の各種学校からの相談を受け付けている。
新型コロナウイルス感染症のまん延・拡大によって各学校への訪問が難しい現状を踏まえ、パートナー・ティーチャー派遣事業の相談は本年度からオンラインを活用している。
同事業以外のケース会議や相談支援もオンラインで行えないか模索し、今回初めて、同校と相談要請校をZoomでつなぎ相談支援を行った。
特別支援教育コーディネーターのチーフを務める佐藤佳奈子教諭が対応し、要請校の生徒の様子や校内体制などを踏まえ、必要な支援策などを助言した。
佐藤教諭は「相談者から“回線の接続状況によって音声が途切れることがある”と聞き、その後ゆっくりと話すように心がけた。数秒のタイムラグはあるが、互いに表情を確認しながら話ができたので、対面でのケース会議と大きな差は感じられなかった」と振り返る。
また、「相談要請校の教員が生徒の様子を把握していたので、相談支援もスムーズに進めることができた。オンラインも一つの方法に加えながら、今後の相談支援の充実を図っていきたい」と話した。
上村校長は「コロナ禍でICT環境を生かしできることを考え、つぎにつなげたい。新しい活動・取組には教職員の協働と思考力、想像力、行動力が重要」と話し、今後も特別支援学校のセンター的機能を果たすため、地域と一緒に考え、支援していく考えを示した。
(学校 2021-06-25付)
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