札幌聖心女子学院中・高　１人１台端末でタイの学校と　日本語等で文化交流

（学校 2021-06-30付）

少人数グループに分かれて交流

　札幌聖心女子学院中学校・高校（齊藤隆浩校長）の高校１年生は２２日、タイ・王立ナミワン高校とのオンライン交流会を開いた。全員が活発に交流できるよう、１人１台端末を活用。両校生徒は主に日本語で、相互に学校を紹介する一方、互いの国の文化などを話し合った。

　同校は２０種類以上の海外研修プログラムを展開している。例年、タイの高校とは交互に訪問し、体験学習を実施してきた。

　前年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で国際交流の中止を余儀なくされた。ことし３月、交流の機会を設けるために、オンラインを通じた交流会を計画した。

　本年度、同校に入学した中学１年生と高校１年生は、Ｃｈｒｏｍｅｂｏｏｋを１人１台所有。５月に発令された緊急事態宣言に伴い、連日オンライン授業を実施するなど、端末を活用した教育活動を積極的に行っている。

　２２日、高校１年生３４人が各自の端末を使用し、タイ・王立ナミワン高１・２年生４８人とオンラインを通じて交流した。

　参加した同校生徒は２～３人ずつのグループに分かれて対話。生徒間で様々な話題を共有し、一人ひとりが活発に交流できるよう、ブレイクアウトルーム機能を活用した。

　生徒たちは自己紹介のあと、主に日本語で互いの学校を紹介し合った。同校生徒たちは各グループでスライドを作成し、英語で発表。ナミワン高の生徒はスライドを作成し日本語で発表した。交流場面では、好きなものや互いの文化などについて語り合った。

　参加した生徒の一人は「ナミワン高の生徒が日本語で話していて、国は異なるが、つながりを感じた」と話していた。

　齊藤校長は「オンラインでも双方向に言葉でやりとりができることはありがたい。アフターコロナに向けた知見となった」と話していた。

(学校 2021-06-30付)