旭川盲・函館盲　初の遠隔交流　寄宿舎の様子など紹介　ICTで身近な友人に

（学校 2021-07-01付）

映像や音声から交流を楽しんだ

　【旭川発】旭川盲学校（宮岸尚平校長）は６月１７日、函館盲学校（野戸谷睦校長）とオンラインによる寄宿舎交流を行った。旭川盲の児童生徒１１人と函館盲の児童生徒３人がＧｏｏｇｌｅ　ｍｅｅｔを介し、互いの寄宿舎内や日々の過ごし方などを紹介。映像や音声から自校との違いを知るとともに、遠方にいる同世代の児童生徒とのやりとりを楽しんだ。

　学校の小規模化が進み、広域に分散している本道盲学校では、同じ障がい種の児童生徒同士が交流する機会を増やそうとＩＣＴを積極的に活用。この日、旭川盲と函館盲の寄宿舎に入舎している児童生徒がオンラインで初めて交流した。

　はじめに、互いにカメラを動かしながら舎内のつくりや掲示物などを紹介。

　函館盲では、舎室で児童生徒が普段遊んでいるゲームやおもちゃ、好きなキャラクターの掲示物などを紹介した。体を鍛えているという生徒が得意の腹筋を披露し、旭川盲の児童生徒が一緒にカウントして応援する場面もあった。

　旭川盲の舎内紹介では、プレイルームにあるおもちゃや楽器を紹介し、普段どのように楽しんでいるか実際に使いながら伝えた。

　自己紹介後の質疑応答では、「どんな給食があるか」「どんなＤＶＤがあるか」「舎ではどんな行事があるか」などを話題にやりとり。互いに同じアニメが流行していることを知って盛り上がった。

　終了時間が迫り、旭川盲のある生徒は「まだ質問したいので、また今度お願いします」と次回への意欲をみせていた。

　交流後の感想で旭川盲の生徒は「映像を見ていて、旭川盲よりも函館盲の方が広いように感じた」「みんなと話せてうれしかった。また話したい」などと話していた。

　交流を担当した旭川盲の柴森直美専門寄宿舎指導員は「生徒たちは映像や音声から楽しんでうきうきした様子だった。リモートでの交流は、すぐに接続し、遠方でも近くに感じることができる。今後は帯広盲学校とも予定しており、道内盲学校４校の連携をＩＣＴ活用によってさらに深めていきたい」と話していた。

(学校 2021-07-01付)