道特別支援副校長・教頭会が総会 新会長に岩佐氏(小樽高等支援副校長) 校長が描く学校経営具体化(関係団体 2021-07-01付)
道特別支援学校副校長・教頭会岩佐延寿会長
道特別支援学校副校長・教頭会は6月25日、オンラインで3年度総会を開いた。役員改選では、新会長に小樽高等支援学校の岩佐延寿副校長を選出。事業計画では、8月6日に夏季研究協議会、4年1月7日に冬季研究協議会を開くことを確認した。
本年度の総会は、当初5月17日に予定していたが、緊急事態宣言下だったため、延期してオンラインで開催した。
開会式冒頭、岩佐新会長があいさつ。昨年から続くコロナ禍における感染症対策と学びの保障を両立した教育活動の推進のほか、障がいのある幼児児童生徒一人ひとりの教育的にニーズに応じた教育の推進、地域の特別支援教育の充実を図ることなどが求められているとした。
その上で、「校長が思い描く学校経営の具現化を図るため、校長の経営に対する認識を確認し、教員の働きに合わせた具体的な学校運営に努めていくことが重要」と述べ、会員相互のつながりを深めていくことを示した。
議事に移り、ことし3月に行われた3年度役員選挙結果を報告。信任投票の結果、岩佐新会長が選任されたことなどを紹介した。
協議では、本年度の事業計画などを審議。道教委、道特別支援学校長会等の関係団体と連携し、特別支援教育の充実、安全・安心な学校づくりに向けた喫緊の諸課題の的確な把握と、解決に向けた具体的な方策および取組を推進することなど、重点5項目を決定した。
研修事業に関しては、8月6日に夏季研究協議会、4年1月7日に冬季研究協議会を開く予定。開催方法等については現在、検討中。
また、11月19日と4年2月4日に役員会、3月4日に役員選考委員会を予定していることなどを確認し、すべて承認した。
本年度の役員はつぎのとおり。=全員新任、敬称略=
▽会長=岩佐延寿(小樽高等支援副校長)
▽副会長=川口毅(星置養護副校長)、後藤大輔(市立札幌豊明高等支援教頭)、鴻江康人(拓北養護副校長)
▽事務局長=山﨑淳也(札幌高等養護副校長)
▽監事=小山内努(市立北翔養護教頭)、近藤正臣(真駒内養護副校長)
◆3年度事業計画概要
道特別支援学校副校長・教頭会の3年度事業計画の概要はつぎのとおり。
▼活動の基本方針
▽道内特別支援学校の副校長・教頭が互いに協力し、本道の特別支援教育の充実に向けた取組を推進する
▽会の活動を通して、各学校の専門性の向上、人材の育成に資する取組を推進する
▽道教委、道特別支援学校長会との緊密な連携による情報の共有化を行い、各学校の校務の円滑な推進と各地区、各地域における特別支援教育の充実に寄与する
▽会員の福利厚生の充実を図る
▼活動の重点
▽道教委、道特別支援学校長会等の関係団体と連携し、特別支援教育の充実はもとより、安全・安心な学校づくりに向けた喫緊の諸課題の的確な把握と、解決に向けた具体的な方策および取組を推進
▽管理職の交代、学校増、複数配置等による会員の増加を踏まえ、組織的、効率的かつ円滑な学校運営を行うための研修を設定し、管理職としての資質を向上
▽情報の収集と多角的な情報発信による広報活動を推進し、会員相互および関係団体と情報を共有
▽管内、障がい種別管理職研修会等について情報収集を行い、本会の効果的運営やスリム化について検討
▽各事業を通して会員相互の親睦と連帯感を深め、相互扶助の体制を一層強化
▼庶務部事業計画
▽活動方針
会の運営を円滑にするため、関係諸機関と密接な連携を図り、庶務に関する事業を適切に進めるとともに、会員相互の親睦・協力体制を推進する。
・会員相互の親睦と連帯感を深める
・関係諸機関との密接な連携を図り、情報交換に努める
・会員の福利厚生の充実に努める
▽事業計画
・道特別支援学校副校長・教頭会『会員名簿』の作成
・関係諸機関との情報交換
・会員の福利厚生の充実
▼研修部事業計画
▽活動方針
すべての幼児児童生徒が、変化と多様性が高まる社会において、自立して生き抜く力や社会参加する力を高め、個性を尊重し共に支え合う心を育むことができる特別支援学校を創るため、副校長および教頭として、必要な指導力、マネジメント力を磨き、学校経営を推進する力の向上を図る。
道特別支援学校長会等の関係団体の協力のもと、副校長および教頭の職責を理解し、自らの資質・能力の向上を図る研修を行う。
特別支援学校における教育課題のほか、学校教育の推進にかかる喫緊の課題について、研究協議を通して改善の方策に迫る。
会員の職種・キャリアに応じた研修や教育課題に基づいた研修の充実を図る。
学校教育や特別支援教育を推進する際の諸課題の解決に必要な情報の共有を図る。
▽事業計画
・夏季研究協議会の開催=8月6日(開催方法検討)
・自主研修=地区別研修(日程等未定)
・冬季研究協議会の開催=4年1月7日(開催方法検討)
・課題別、地区別、特別支援学校の区分(障がい種)ごとの研究協議会の開催
▼広報部事業計画
▽活動方針
広報活動を通して特別支援教育の今日的課題の理解を深め、会員相互の情報交換と連携を積極的に行う。
また、会の円滑な運営のため、関係機関に対して広報公聴活動を行い、本会の活動への理解・協力や特別支援教育への理解・啓発を推進する。
課題別、地区別、障がい種別研究協議の情報を的確に収集し、活発な情報交換を通して会員相互の連携を図る。
学校運営にかかわる今日的課題を整理し、基礎的資料を提供して問題解決を図る。
▽事業計画
9月と2月の2回、会報を発行する。
道教委、特別支援教育センター、特別支援学校長会、各会員へは、電子メールにファイルを添付して配信する。
また、各校の会員は、自校の校長と事務長へ印刷し配布する。日本教育会北海道支部、道教育振興会および根寿会等には、広報部で印刷して郵送する。
2年度同様、印刷は千歳高等支援学校環境・流通サポート科に依頼する。
課題別、地区別、障がい種別研究協議会の情報の収集と会員および関係機関へ提言する。
(関係団体 2021-07-01付)
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