日教弘道支部が第１回運営委員会　充実した事業を提供　一部事業でウェブ申請導入

（関係団体 2021-07-09付）

　公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部は、令和３年度第１回運営委員会を書面開催した。「最終受益者は子どもたち」をコンセプトに、事業の拡大に向け「教育振興事業・福祉事業の充実とその推進」など３点を活動の柱に据えた。事業計画では、教育振興事業の一部にウェブ申請を導入。役員改選では、船山純支部長を再任した。

　書面開催に当たり、船山支部長があいさつ。組織の概略や支部の諸事業等にふれ、「道内各校の事業申請をできるだけ実現できるよう、事業資金の確保および学校や教育関係者の声に耳を傾け、充実した事業を提供していきたい」とした。

　議事では、３年度の活動方針や事業計画、役員などについて原案どおり決定。

　活動方針には、「民による公益の増進」という使命のもと「最終受益者は子どもたち」をコンセプトに掲げた。

　道支部が展開している３大事業「教育振興事業（奨学事業・教育研究助成事業・教育文化事業）」「福祉事業」「共済事業」の拡大・充実を最重要課題ととらえ、①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―の３点を活動の柱に据えた。

　具体的には、教育振興事業の一部をウェブ申請とし、学校の申請業務軽減を図ることとした。教育文化事業において、スポーツ用品セットを贈呈する「スポーツパック」、理数教育等の推進に向けて教材・教具等セットを贈呈する「スクールアシストパック」は、２２日までウェブによる申請を受け付けている。

◆船山支部長を再任

　３年度の役員・運営委員・参事はつぎのとおり（カッコ内は出身母体等）。＝敬称略＝

▼役員

▽支部長＝船山純（元道小学校長会）

▽事務局長兼専任幹事＝栗田俊一（元道中学校長会）

▽幹事＝松井光一（元道小学校長会）、野寺克美（元札幌市小学校長会）、古谷雅幸（元道中学校長会）、小西俊之（元道中学校長会）、大鐘秀峰（元道高校長協会）、後藤哲（元道高校長協会）、伊藤政勝（元道特別支援学校長会）、福井一之（元道特別支援学校長会）、吉田信興（道小学校長会長・新）、越田公美（道中学校長会事務局長・新）、廣田定憲（道高校長協会長）、友善学（道特別支援学校長会長・新）、山口貴治（道公立学校教頭会長・新）、

▽常任幹事・事務局次長＝角野誠（元道小学校長会）、宮下聡（元道高校長協会）

▽監査＝本間均（元道中学校長会）、森知之（道公立学校事務職員協会監事）、田中邦彦（道公立小中学校事務職員協議会監査）

▽顧問＝藤井俊徳（元札幌市小学校長会）、鈴木富士雄（元道小学校長会）

▽事務局次長＝山本伸弘（元道高校長協会）、本間達志（元道小学校長会）

▼運営委員（いずれも校長・園長。ただし事務職員協議会、事務職員協会、道養護教員会除く）

▽運営委員＝設楽真奈美（石狩市緑苑台小）―新、喜多慎治（岩見沢市中央小）―新、齊藤信之（岩内町岩内東小）、角田昌宏（江差町江差小）―新、楢山聡（七飯町大沼岳陽学校）―新、渋川賢一（室蘭市室蘭西中）―新、水上義則（平取町平取小）―新、玉川弘幸（鹿追町瓜幕中）、湊谷美樹治（標茶町標茶中）―新、二本柳千尋（中標津町広陵中）―新、畠山淳（北見市豊地小）―新、鈴木豊（名寄市名寄小）―新、杉本浩一（稚内市潮見が丘小）、長尾真（留萌市留萌中）―新、南俊明（苫小牧東高）―新、古川栄一（滝川高）―新、元村治郎（北見北斗高）―新、鈴木淳（旭川北高）、須美千慶（札幌聾）、笹山雅司（札幌市かっこう幼）―新、島田裕文（札幌市山の手小）―新、中村邦彦（札幌市向陵中）―新、大坂充（小樽市稲穂小）―新、松浦一秀（函館市八幡小）―新、村山修平（室蘭市蘭北小）―新、深松一宏（苫小牧市樽前小）―新、橋本彰（旭川市朝日小）、澤田靖（帯広市緑丘小）―新、伊藤晃一（釧路市共栄中）―新、作田八重子（道公立小中学校事務職員協議会長・北広島市東部小）、石田陽子（札幌市公立小中学校事務職員協議会長・札幌市澄川西小）、川島康恵（道公立小・中・特別支援学校女性管理職会長・札幌市南小）―新、猪股嘉洋（道特別支援学級通級指導教室設置学校長協会長・札幌市新陵小）―新、温泉敏（道へき地・複式教育研究連盟会長・剣淵町剣淵小）―新、田島敏明（道公立学校事務職員協会長・星置養護）、萬徳雅美（道養護教員会長・市立札幌新川高）―新

◆３年度事業計画

　３年度の事業計画はつぎのとおり。

▼奨学事業

▽貸与奨学金

　国内の大学院・大学等に在学する学生に、在学１年に付き２５万円、上限１００万円を一括貸与する。

▽給付奨学金

　道内の高校等（特別支援学校高等部等を含む）の１年生を対象に、奨学生１人に対し３０万円または１５万円を一括給付する。返還不要、１００人程度を予定。

▼教育研究助成事業

▽教育研究論文募集

　学校教育での研究実践論文を募集し、優れた論文に賞金を贈呈する。

▽教育研究実践校助成

　教育研究実践に取り組み、実績を上げている学校・園１４０校（園）に、各５万円を助成する。

▽奨励金給付

　児童生徒の育成に寄与する学校教育および社会教育の分野で、有益な研究や活動を継続的に行っている組織・団体・グループに対する給付。３年度は「奉仕活動、学校教育に貢献する大学等の調査・学術研究」分野を中心に選考する。

▽教育研究団体助成

　道内に組織をもち、年間を通して教育研究活動を計画的に進めている教育研究団体に対して、規模や活動内容、実績などによって助成する。

▽教育研究大会助成

　道支部が認める教育研究団体が主催する学校教育の研究大会に対し助成する。

▽へき地学校教育支援事業

　へき地等級２～５級の学校に対して５万円贈呈。

▽研究集録の発行

　教育研究論文募集に応募し、特選となった論文を研究集録として発行する。

▼教育文化事業

▽学校図書助成＝６５校（園）程度

　学校図書の蔵書が十分でない学校（園）を中心に、希望に沿った学校図書（１校２０万円相当）を贈呈する。ウェブ申請（締切済）。

▽ブックパック＝１１１校（園）程度

　道支部が指定した書籍セット（５万円相当）から希望するセットを贈呈する。ウェブ申請（締切済）。

▽スポーツパック＝１１１校（園）程度

　道支部が指定したスポーツ用品セット（５万円相当）から希望するセットを贈呈する。ウェブ申請（２２日まで）。

▽スクールアシストパック＝１１１校（園）程度

　理数教育の推進と学校教育の今日的課題に応える一助として、道支部が指定した教材・教具等のセットから、学校が希望するセットを贈呈する。ウェブ申請（２２日まで）。

▽文化・芸術・スポーツの振興

　道支部が認める団体が主催・運営する文化・芸術・スポーツの振興を目的とした事業に対し、内容・実績・規模に応じて助成する。

▽アスリート先生１７９＝１０会場程度

　公・私立学校（園）にスポーツアスリートを派遣し、スポーツ教室を開催する。

▽校舎落成記念品贈呈

　開校や校舎の新築・全面改築のあった学校に、掛け時計または置時計を贈呈する。

▼福祉事業

▽指定宿泊施設利用補助

▽結婚祝の贈呈

▽出産祝の贈呈

▽高校入学祝の贈呈

▽入院見舞い贈呈

▽海外研修視察補助

▽人間ドック受診料補助

▽満６０歳健康祝贈呈

▼共済事業

▽新規契約推進目標の早期達成を図る

▽会員数・教弘保険保有口数純増の目標達成を図る

▽教弘保険の有利性についての啓発・浸透による新規契約の促進と既契約の維持増進を図る

▽教職員のニーズに応える教弘保険の契約を進める

▼その他の事業

▽ホームページを充実させ、事業案内等への活用を広げる

▽損害保険事業の教職員総合保健「教弘まなびやスーパープラン」の啓発と販売推進を図る

(関係団体 2021-07-09付)