道高校長協会等が道教委に要望　規模応じ教頭複数配置　指導用端末１人１台配布を

（関係団体 2021-07-12付）

　道高校長協会（廣田定憲会長）、道高校教頭・副校長会（伊勢一哉会長）、道公立学校事務長会（岩間淳会長）は、道教委に令和４年度文教施策に関する要望書を提出した。生徒１人１台端末（ＢＹＯＤ）の導入に向け、教員の指導用端末１人１台配布、機器更新などにかかる経費の予算化を要望。管理職人事については、６間口規模や複数学科の学校に教頭複数配置するため、実効性のある早急な対応を求めた。

　要望書は、「教育にかかる制度および施設・設備の課題」「学校の運営等」「教職員関係」の３つを柱に構成。

　教育にかかる制度および施設・設備の課題は、９項目を掲げた。重点事項として、ＧＩＧＡスクール構想に伴う４年度入学生からの生徒１人１台端末（ＢＹＯＤ）の導入に向け、教員指導用端末の１人１台配布のほか、機器の更新やメンテナンスにかかる経費の予算化などを要望した。

　学校の運営等は４項目。重点として、学校運営費の増額と配分を求め、学校・学科の実態や特色に即した教育活動の予算措置などを求めている。

　教職員関係については、大きく３項目でまとめた。重点事項では、管理職にかかる人事について、６間口規模や複数学科の学校に教頭複数配置をするため、弾力的運用など具体的かつ実効性のある方策を早急に導入することを求めた。

　このほか、正規採用者の確保について、大学入学共通テストで、７年度から新たに「情報」が出題教科として設定されるなど、情報の免許所有者の採用を増やすことを要望した。

　これらの要望事項に基づく道教委との懇談会は、８月２６日を予定している。

(関係団体 2021-07-12付)