帯広で河川功労者表彰伝達式　帯工高の取組たたえ　３年間通じ環境再生活動

（関係団体 2021-07-13付）

代表生徒４人に表彰状と記念品が贈られた

　【帯広発】帯広工業高校（稲津誠校長）に対する河川功労者表彰伝達式が６日、帯広第２地方合同庁舎で執り行われた。３学年を通じて湿地・草地環境再生に向けた活動などに取り組み、河川環境保全に大きく貢献していることが評価された。開発局帯広開発建設部の宮藤秀之部長が代表生徒４人に表彰状と記念品を手渡し、功績をたたえた。

　公益社団法人日本河川協会では、河川分野における表彰制度として河川功労者表彰を創設。治水・利水・環境の観点はもとより、歴史・文化、河川愛護、国際貢献、学術研究、地域振興等の観点から、広く社会に対して功績のあった個人や団体を表彰している。

　十勝川中流部市民協働会議の湿地環境再生の取組に参加している帯広工業高は本年度、帯広農業高校とともに河川功労者表彰を受賞。

　帯広工業高環境土木科では、３学年を通じた一貫した教育プログラムとして川づくりに参加。１年生では札内川における環境教育や測量実習、２年生ではクサヨシの播種による湿地再生の取組、３年生では治水に関する防災学習などを行っている。

　伝達式では、稲津校長や代表生徒４人らが帯広第２地方合同庁舎を訪問。帯広開発建設部の宮藤部長が生徒たちに表彰状と記念品を手渡した。

　宮藤部長は「湿地再生をはじめとした皆さんの活動は非常に大切なもので、私たち河川管理者も一緒に仕事ができてうれしく思う。ぜひ取組を後輩に引き継いでいってほしい」と期待を寄せた。

　生徒を代表して３年生の関根一誠さんは「３年間の活動を通じて河川事業について学び、河川への興味が深まった。活動で得た経験を生かし、さらに学びを深めていきたい」と話した。

　稲津校長は「河川について学ぶ教育プログラムは本校だけでは取り組むことのできない貴重な機会。今回の受賞は活動に協力いただいたすべての方が受けたものととらえている」とし、引き続き教育活動への協力を求めた。

(関係団体 2021-07-13付)