札幌みなみの杜高等　ＣＭ制作授業　本番に向けアイデア練る　プロからデザインなど学ぶ

（札幌市 2021-07-29付）

ドローンを操作する生徒

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）は１５日から、２年生の職業基礎の一環として、ＣＭ制作・放映に向けた授業を開始した。企業や飲食店の広告などを作成する㈱サッポロッカから講師として４人が来校。生徒はデザインについての講話や動画撮影で使用するドローンの操作など、今後のＣＭ制作へのアイデアを膨らませていた。

　ＣＭ制作・放映は、就労体験などで交流のある㈱ローソンの提案で実現したもの。２年生５４人が８グループに分かれ、生徒が調理するパンや軽食を提供する杜ｃａｆｅを市民にＰＲする３０秒程度の動画を作成。１１月から札幌市東区にあるローソン北２６条東店での放映を予定している。

　初回の授業では、サッポロッカの青山達哉代表が講話。「かっこいいデザインも大事だが、人の心を動かすようなデザインを意識してほしい」と呼びかけ、自社で制作した広告などをスライドで紹介。一つ一つの特徴や広告で伝えていることなどを解説した。

　また、同社デザイナーの伊勢磨希さんは自身の経験から、「自分にできないことや、仲間ができることを把握して協力すること。そして、自分ができることを少しずつ増やしていってほしい」と話し、仲間と共同して作業に取り組むことが大切なことを伝えた。

　このあと、動画制作時に使用するドローンの操作を体験。生徒はタブレット端末でドローンを操作しながら、映像制作へのイメージを膨らませていた。

　今後は、サッポロッカからの助言や機材協力を受けながら動画を制作。審査員によるコンペを行い、９月までに放映する動画を決める予定。

(札幌市 2021-07-29付)