SDGｓの問題点など考える　札幌清田高ＪＩＣＡ訪問　〝地球市民〟を意識して

（札幌市 2021-07-30付）

職員の海外での活動に耳を傾ける生徒たち

　市立札幌清田高校（黒宮裕久校長）は１３日、学校設定科目「国際理解基礎」の一環で市内のＪＩＣＡ北海道を訪問した。グローバルコースと普通コースの１年生合わせて４３人が参加。ＪＩＣＡ職員による海外での経験談などを通し、グローバルコースが目標とする「地球市民」の意識付けとして、世界の多様性や課題について学習した。

　同校グローバルコースでは毎年、国際理解基礎の授業の一環でＪＩＣＡ北海道を訪問。全生徒が同所で学んだ知識をもとに、ＪＩＣＡ国際協力中学生・高校生エッセイコンテストなどに参加している。

　この日は、グローバルコースの１年生全員と普通コースの１年生合わせて４３人が参加した。

　はじめに、“地球案内人”の野々垣真実さん、中島花厘さんの案内のもと、「地球ひろば（体験ゾーン）」の展示を見学。野々垣さんは、スリランカでの協力隊員の経験から南アジアを、中島さんはグアテマラでの経験から中南米を中心に体験談を紹介。生徒は持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）における世界各国、日本の実際、問題点などについて学習した。

　このあと、日系社会青年海外協力隊として平成３０年７月から令和２年３月までブラジルで日本語を教えていた案内人の津田晴香さんが日系人の歴史を説明。ブラジルでは主食が米であることや人前で鼻をかむことはマナー違反あることなど、現地での生活の経験を語った。

　国際理解基礎の授業の一環で２６日には、札幌市環境局の佐竹輝洋環境政策担当係長が「ＳＤＧｓ入門」と題して講演を行った。

(札幌市 2021-07-30付)