相談支援パートナー活用校連絡会議　個に応じた支援体制を　札幌市教委　不登校防止で

（札幌市 2021-07-30付）

不登校児童生徒への支援の在り方を考えた

　札幌市教委は１９日、ＳＴＶ北２条ビルで相談支援パートナー活用モデル校連絡会議を開いた。新規のモデル校の教員や相談支援リーダー計２８人が参加。市の不登校の現状等についての説明や参加者間での意見交換を通して、不登校支援の在り方・未然防止の方策を探った。

　市教委は、平成２４年度から実施している心のサポーターモデル事業などで退職教員や地域人材を活用した不登校支援を推進。２７年度からは相談支援パートナー事業として、全中学校および中等教育学校に相談支援パートナーを配置している。

　小学校では、令和元年度の２学期から２０校に相談支援パートナーを試行的に配置。本年度からは４０校に拡大し、支援体制の充実を図っている。

　はじめに、小清水俊介教育相談担当係長が、市における不登校の状況や相談支援パートナーの成果・課題などをスライドで示しながら説明。「不登校支援では、個々の状況に応じた学習・相談支援を継続的に行うことで改善につながることが多い。小さいことでも子どもの自己肯定感を高めていくよう、パートナーと協力した支援を続けてほしい」と述べ、一人ひとりのニーズに対応した支援体制づくりに期待を寄せた。

　このあと、参加者間で各校の支援体制や実施状況について情報交換。各校の支援体制整備を目指した。

(札幌市 2021-07-30付)