札幌市　小学校宿泊学習実施時期　約半数が９～１０月予定　本紙調査　複数校は自校で

（札幌市 2021-08-02付）

　札幌市立小学校全１９９校のうち、約半数の学校が５学年の宿泊学習の実施時期を９月、１０月の秋ごろに設定していることが本紙調査で明らかになった。宿泊先は青少年山の家が約８割。前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から自校での実施を検討している学校も複数校あった。

　例年、市内小学校における宿泊学習は、５年生を対象に全校で実施し、年度内で行事を調整して行っている。

　前年度、小学校の大半は、市教委発出の「教育課程再編成のガイドライン」の内容を踏まえ、５学年の宿泊学習の実施時期や実施方法を見合わせた。

　実施した学校は、自校を会場にするなど、それぞれ工夫しながら行った。

　本紙調査によると、検討中の学校もあるが、本年度の宿泊学習の実施時期について、９月、１０月の秋に設定している学校が約半数を占める。

　宿泊先は青少年山の家が約８割を占めるほか、ネイパル砂川、道民の森、定山渓自然の村などを検討している学校もある。また、感染防止の観点から宿泊施設が受け入れ人数を制限していることなどを踏まえ、自校での実施を検討している学校もある。

　なお、宿泊先で最多となった青少年山の家は前年度に引き続き、感染症予防の観点から、密集が懸念されるプログラムを中止。屋外での炊事は行わず、食堂での食事は飛沫感染予防のため対面を避ける、一度に食堂に入る人数を制限するなど、感染防止対策に万全を期して各種取組を実施している。

(札幌市 2021-08-02付)