政府　通学路安全確保へ緊急対策　合同点検など７項目　関係省庁WGで状況確認

（国 2021-08-06付）

　政府は４日の第２回交通安全対策に関する関係閣僚会議で、通学路等における交通安全の確保および飲酒運転の根絶にかかる緊急対策をまとめた。通学路の合同点検や道路交通環境の整備など今後の施策を整理。今後、関係省庁によるワーキンググループを設置し、取組状況を確認する。

　６月に千葉県八街市で下校中の児童５人が死傷したトラックによる交通事故の発生を受けた対応。

　通学路等の交通安全確保の対策では、合同点検の実施、対策必要個所の抽出と対策案の検討・作成など７点を示した。

　通学路等の合同点検詳細は９月末に実施し、１０月末までに対策案を検討・作成。ソフト・ハードの両面で地域の実状に応じた対策を可能なものから速やかに実施する。

　道路交通環境の整備では、歩道の設置・拡充、歩行者と自動車・自転車の利用空間の分離、ガードレール等の防護柵の整備などの対策を推進する方向性を明記。低速度規制の的確な実施、通学路における速度抑制などの対策の推進、スクールゾーンの設定や登下校時間帯の車両通行止めなどの対策を的確に実施するとした。

　また、横断する意思を明確に伝えるなど自らの安全を守る交通安全教育の推進、スクールガードによる見守り活動の支援、地域公共交通やスクールバスの活用の検討など地域の特性・必要に応じた対策を講じる方針を示した。

　飲酒運転の根絶に向けては、交通安全教育と広報啓発活動の推進、取り締まりの一層の強化などを挙げている。

　これらの対策を確実に実施するため、政府は今後、関係省庁の局長級を構成員とするワーキンググループを設置。取組のフォローアップを行う。

(国 2021-08-06付)