文科省　学校教育法施行規則改正　医ケア看護職員等規定　ＳＣなど幼稚園でも準用

（国 2021-08-24付）

　文部科学省は２３日、学校教育法施行規則の一部を改正する省令を施行した。医療的ケア看護職員、情報通信技術支援員など学校を支援する４職種の名称・職務を新たに規定。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの規定を幼稚園でも準用する。

　多様化・複雑化する課題に対応する学校の指導・運営体制の強化・充実を図るため、新たに医療的ケア看護職員、情報通信技術支援員、特別支援教育支援員、教員業務支援員の名称と職務内容を新たに規定した。

　医療的ケア看護職員は、小学校において恒常的に医療的ケアが必要な児童の療養上の世話や診療の補助に従事する職員として、その職務内容を定めた。

　情報通信技術支援員は、ICTを活用した授業支援、校務支援など、従来のICT支援員の職務に従事する。

　特別支援教育支援員は、学習支援、学習活動や教室間移動の介助、基本的生活習慣確立のための日常生活の介助などに従事するとした。

　教員業務支援員は、従来のスクール・サポート・スタッフとしての教員の補助業務、感染症対策のための消毒や健康観察のとりまとめなどの職務内容を定めている。

　これら４職種については、小学校に従事する職員として位置付け、幼稚園を含む他の校種にも準用することを定めている。

　このほか、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの規定を幼稚園にも準用。地域の小・中学校で配置されている職員や幼児教育アドバイザーなど幼児教育推進体制との連携に留意するよう求めた。

(国 2021-08-24付)