後志小中学校長会が法制研修会　活用　迷ったら相談を　スクールロイヤー制度理解

（関係団体 2021-08-19付）

　【小樽発】後志小中学校長会（齊藤信之会長）は８月上旬、オンラインで法制研修会を開いた。会員６０人と小樽市校長会から１７人が参加したほか、後志教育局の川端香代子局長が来賓として出席。札幌弁護士会の森洋仁弁護士と道教委教職員課の今村隆之働き方改革担当課長を講師に招き、スクールロイヤー制度に関する理解を深めた。

　研修会は、管理責任者として学校運営上の法令・制度について理解を深めることを目的に開催。

　はじめに、今村課長がスクールロイヤー制度の制定経過や目的、申請手続き等の概要について説明した。制定経過について、「学校では保護者等とのすれ違いが長期化する問題が増加している」とし、積極的に制度を活用し、専門家の助言を受けて解決の道筋を探るよう求めた。

　続いて、森弁護士が「活用しよう！スクールロイヤー！」と題し講演。実際にかかわった事案等を通して、「私たちの仕事は、子どもたちが置かれた周辺環境を整備し、望ましい教育環境を維持してあげること」と制度における弁護士の立場を示した。

　制度の活用に際しては「起きてしまったことは仕方ないので、それを隠さずに相談することが今後につながる」「迷ったら相談」と留意事項を説いた。

　このあと、参加者から制度上の疑問や個別案件などの質問を受け、今村課長と森弁護士が助言した。

　参加者の一人は、「学ぶ機会の少ない制度について貴重な情報が得られ、大変勉強になった」などと感想を寄せた。

　なお、研修会のあと後志地区教育経営研究会を開催。学校経営における諸問題について情勢報告・説明を受け、意見を交わした。

(関係団体 2021-08-19付)