道ＣＬＡＳＳプロジェクト　地域とともに深く探究　上川局　地域コーディネーター研修

（道・道教委 2021-09-07付）

上富良野高のコーディネーター・中村さんが参加

　【旭川発】上川教育局は８月２７日、上富良野町役場から道教委とオンラインで接続し、令和３年度北海道ＣＬＡＳＳプロジェクト第１回地域コーディネーター研修（上川）を実施した。上富良野高校の地域コーディネーター・中村有吾さんが参加。生徒の探究活動がより深まるよう、今後の活動の提案に意欲をみせた。

　道教委の本年度新規事業・道ＣＬＡＳＳプロジェクト（地学協働活動推進実証事業）は、地域と学校との連携・協働の整備と「まち・ひと・しごと」と「学び」とのつながりづくりに貢献することが目的。地域コーディネーターを配置して高校と自治体や産業界をつなぎ、地域課題探究型のキャリア教育などを推進する。

　道内４圏域から推進校などを指定。道北では上富良野高を推進校、豊富高校を連携校、旭川農業高校をサポート校に指定した。

　研修は、地域コーディネーターを対象に１ヵ月に１回程度予定。コーディネーターが抱える課題の解決や資質向上を図るとともに、地学協働活動の推進に関する情報を共有する。

　上富良野高地域コーディネーターの中村さんは２年４月、十勝岳ジオパーク推進協議会事務局に専門員として着任。現在は上富良野町役場企画商工観光課ジオパーク推進室室長を務めており、日本ジオパーク認定に向けた活動のほか、ジオパークサポーター養成や、小・中学校、高校の授業協力、学術研究などを行っている。

　上富良野高とは、協議会に着任して以来、地質・地形など中村さんの専門性を生かした授業やフィールドワークでかかわってきた。

　第１回目の研修では、道教委社会教育課の尾山清龍地学協働推進係長がＣＬＡＳＳプロジェクトについて説明。また、道教委高校教育課の岩館良伸主任指導主事が高校のカリキュラム（探究学習）について説明した。

　このあと、社会教育課の佐々木直人主査の進行で、コーディネーターの役割や、取組および課題について交流した。

　中村さんは、今後、地域コーディネーターとしてかかわっていく中で「生徒たちの探究活動がより深まるよう、地域の人や大学など、様々な人や団体と高校のつながりを少しずつつくっていきたい。コロナ禍で思うように活動できていないが、高校生がどんどん地域に出て、地域の人が高校に来るような活動を提案していきたい」と展望を語った。

(道・道教委 2021-09-07付)