当別高　ＣＬＡＳＳプロジェクト計画案　教科等横断的な学習展開　コンソーシアム設置し取組検討

（道・道教委 2021-09-02付）

　道教委が本年度から３ヵ年で進める道ＣＬＡＳＳプロジェクト推進校の当別高校（宮本匠校長）は、事業計画案をまとめた。総合的な探究の時間「当別ＴＡＮＫＹＵプラン（仮称）」を軸に、理科や地歴・公民などで教科等横断的な学習を展開する。本年度はコンソーシアムを設置してカリキュラムを検討することで、来年度からの具体的な取組につなげる。

　事業は、地域と学校の連携・協働体制を整備し、活動を通じて、まち・ひと・しごとと学びのつながりづくりを図ることが目的。

　道央地区の推進校となった当別高は地元からの入学者が少なく、３学科を有する特色や町の資源がカリキュラムに生かされていないことが課題となっている。事業を契機に学校の魅力化を図り、発信することで、入学者数増につなげ、持続可能な地域づくりの担い手を育成する。

　具体的には、主に普通科の１年生を対象として、総合的な探究の時間「当別ＴＡＮＫＹＵプラン（仮称）」を軸に理科や地歴・公民の時間を活用して地域調査学習を行うなど、教科等横断的な学習を展開する。

　また、同校ボランティア局が運営する地域の自然や魅力を紹介するツアー「当別青春フットパス」など、生徒による地域貢献活動との関連性を深める。

　地域コーディネーターには、（有）松岡商事の松岡宏尚専務取締役を選任。松岡氏は当別町の町づくりに携わり、日ごろから同校の教育活動を支援している。カリキュラムの作成や実施に向け、同校とともに活動する。

　コンソーシアムは学校評議員、観光、商工、農業、首長部局、大学、企業など、町内の様々な企業・団体との連携を予定。「“鮭活”コンソーシアム（仮称）」と名付け、活動内容によってメンバーを柔軟に選考する。構成員を絞り込み、具体的なカリキュラム等について検討するスポット会議を月１回程度開催。全体が集まる会議は年２回程度を予定している。

　研究成果は、報告書を関係者に配布するとともに、同校ホームページに公開する。

(道・道教委 2021-09-02付)