道教委 全国学力調査結果の概要 ICT活用平均以上 臨休中の学習等 全国下回る
(道・道教委 2021-09-02付)

 道教委が8月31日に発表した本年度全国学力・学習状況調査の本道分結果の概要はつぎのとおり。

【教科に関する調査】

▼小学校国語

 小数値でみると、平均正答率は63・2%。全国との差はマイナス1・5ポイントとなった。全国の正答数の少ない層と同じ範囲に含まれる児童の割合は22・2%で、全国より1・3ポイント多い。

 全14問中、平均正答率が全国以上の問題数は3問、無解答率が全国以下の問題数は11問、無解答率が5%以上の問題数は5問だった。

▼小学校算数

 平均正答率は67・5%。全国との差はマイナス2・7ポイントとなった。全国の正答数の少ない層と同じ範囲に含まれる児童の割合は25・3%で、全国より3・7ポイント多い。

 全16問中、平均正答率が全国以上の問題数は1問、無解答率が全国以下の問題数は4問、無解答率が5%以上の問題数は3問だった。

▼中学校国語

 平均正答率は64・5%。全国との差はマイナス0・1ポイントとなった。全国の正答数の少ない層と同じ範囲に含まれる生徒の割合は18・3%で、全国より0・3ポイント少ない。

 全14問中、平均正答率が全国以上の問題数は6問、無解答率が全国以下の問題数は11問、無解答率が5%以上の問題数は4問だった。

▼中学校数学

 平均正答率は55・9%。全国との差はマイナス1・3ポイントとなった。全国の正答数の少ない層と同じ範囲に含まれる生徒の割合は20・3%で、全国より1・7ポイント多い。

 全16問中、平均正答率が全国以上の問題数は3問、無解答率が全国以下の問題数は3問、無解答率が5%以上の問題数は9問だった。

【児童生徒質問紙調査】

▼授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた

 小学校で30・7%、中学校で32・4%。令和元年度と比べて、小学校は0・2ポイント低く、中学校は5・6ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は0・4ポイント高く、中学校は1・1ポイント低い。

▼学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている

 小学校で33・0%、中学校で32・6%。元年度と比べて、小学校は4・4ポイント、中学校は5・6ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は同様、中学校は1・3ポイント低い。

▼自分には、よいところがある

 小学校で31・9%、中学校で33・8%。元年度と比べて、小学校は3・7ポイント低く、中学校は4・1ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は4・3ポイント、中学校は0・7ポイント低い。

▼将来の夢や目標をもっている

 小学校で58・8%、中学校で40・1%。元年度と比べて、小学校は5・4%、中学校は5・6%低い。

 全国と比べて、小学校は1・4ポイント、中学校は0・4ポイント低い。

▼家で自分で計画を立てて勉強している

 小学校で78・9%、中学校で65・2%。元年度と比べて、小学校は7・6ポイント、中学校は16・0ポイント高い。

 全国と比べて小学校は4・9ポイント、中学校は1・7ポイント高い。

▼普段、1日当たり1時間以上勉強する

 小学校で58・3%、中学校で71・9%。元年度と比べて、小学校は0・7ポイント、中学校は8・7ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は4・2ポイント、中学校は4・0ポイント低い。

【学校質問紙調査】

▼児童生徒は、授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組むことができている

 小学校で26・2%、中学校で21・9%。元年度と比べて、小学校は1・2ポイント低く、中学校は4・1ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は7・7ポイント、中学校は3・5ポイント高い。

▼習得・活用および探究の学習過程を見通した指導方法の改善および工夫をよく行った

 小学校で36・5%、中学校で29・6%。元年度と比べて、小学校は4・3ポイント、中学校は3・4ポイント低い。

 全国と比べて、小学校は15・3ポイント、中学校は10・0ポイント高い。

▼学校生活の中で、児童生徒一人ひとりのよい点や可能性を見つけ評価する取組をよく行った

 小学校で72・9%、中学校で69・7%。元年度と比べて、小学校は3・3ポイント、中学校は3・9ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は8・8ポイント、中学校は5・9ポイント高い。

▼将来就きたい仕事や夢について考えさせる指導をよく行った

 小学校で30・8%、中学校で55・0%。元年度と比べて、小学校は0・5ポイント高く、中学校は6・1ポイント低い。

 全国と比べて、小学校は10・5ポイント、中学校は5・4ポイント高い。

▼児童生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている

 小学校で51・1%、中学校で50・3%。元年度と比べて、小学校は5・1ポイント、中学校は3・0ポイント低い。

 全国と比べて、小学校は20・0ポイント、中学校は20・5ポイント高い。

▼学級運営の状況や課題を全教職員の間で共有し、学校として組織的によく取り組んでいる

 小学校で65・8%、中学校で63・8%。元年度と比べて、小学校は0・4ポイント低く、中学校は1・3ポイント高い。

 全国と比べて、小学校は11・4ポイント、中学校は12・7ポイント高い。

▼教職員と児童生徒がやりとりする場面でICT機器をよく活用している

 小学校で11・1%、中学校で13・9%。全国と比べて、小学校は0・5ポイント、中学校は2・7ポイント高い。

▼児童生徒一人ひとりに配備されたPC・タブレット等の端末を家庭に持ち帰らせている

 小学校で6・1%、中学校で10・0%。全国と比べて、小学校は14・4ポイント、中学校は10・8ポイント低い。

◆新型コロナ感染症の影響

 令和2年4~5月ころの臨時休校期間中を対象に調査。

【児童生徒質問紙】

▼勉強について不安を感じたか

 「当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校で34・4%、中学校で34・5%。全国と比べて、小学校は4・6ポイント高く、中学校は0・1ポイント低い。

▼計画的に学習を続けることができたか

 「当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校で27・5%、中学校で10・4%。全国と比べて、小学校は2・3ポイント、中学校は0・9ポイント低い。

▼規則正しい生活を送っていたか

 「当てはまる」と回答した児童生徒の割合は、小学校で28・4%、中学校で20・6%。全国と比べて、小学校は3・2ポイント、中学校は1・3ポイント低い。

【学校質問紙】

▼家庭学習として、どのようなものを課したか

 「都道府県・市町村教委が作成した問題集・復習ノート等の教材を活用した学校」(全校・一部学年・学級で実施を含む)は、小学校で66・7%、中学校で60・3%。全国と比べて、小学校は16・4ポイント、中学校は17・5ポイント高い。

▼児童生徒の学習状況や生活状況について、どのような手段で把握していたか

 「同時双方向型オンラインシステムを活用して行った」と回答した学校は、小学校で15・3%、中学校で11・8%。全国と比べて、小学校は9・4ポイント、中学校は4・2ポイント高い。

(道・道教委 2021-09-02付)

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