上川管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省7 道教委19事業 上川局 東神楽で学園制加配活用事業(道・道教委 2021-09-01付)
【旭川発】上川教育局は、管内の道立学校、市町村における本年度の文部科学省および道教委の指定事業をまとめた。文科省で7事業、道教委で19事業の計26事業。文部科学省の学園制加配活用事業に東神楽町立東神楽小学校・忠栄小学校・東神楽中学校が指定されたほか、道教委の地学協働活動推進実証事業北海道CLASSプロジェクト推進校に上富良野高が指定された。指定事業の概要はつぎのとおり。
◆文部科学省
▼スーパーサイエンスハイスクール事業
▽指定先=旭川西高
高校および中高一貫教育校における先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力・技能や思考力、判断力および表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。
▼研究開発学校
▽指定先=下川商業高
小規模校や離島の高校の教育水準の維持向上を図るため、全日制および定時制課程高校におけるメディアを利用して行う遠隔授業の対面によって行う授業時数を緩和した単位認定の在り方や指導方法についての研究開発を行う。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域と学校の連携・協働体制構築事業(地域と学校の連携・協働体制の構築)」
▽指定先=富良野市、和寒町
地域学校協働活動やコミュニティ・スクールの運営方法などを検討する運営委員会の設置や、事業関係者の資質向上、情報交換などを図るための研修等を行い、地域学校協働活動やコミュニティ・スクールの一体的な推進を図る。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域と学校の連携・協働体制構築事業(地域学校協働活動の実施)」
▽指定先=士別市、名寄市、富良野市、東神楽町、比布町、愛別町、上川町、東川町、美瑛町、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠町、和寒町、剣淵町、下川町、美深町、幌加内町
地域学校協働本部ならびに地域の実情に応じた仕組みのもと、取組内容に応じた必要な人員を配置し、無償ボランティアを含む地域の様々な人々の参画を得て、様々な地域学校協働活動の総合化・ネットワーク化を進めつつ実施するよう努めるとともに、活動の充実を図る。
▼学校を核とした地域力強化プラン「地域における家庭教育支援基盤構築事業」
▽指定先=東神楽町、東川町
家庭・地域・学校の連携・強化を図りつつ、家庭教育支援員等の育成、家庭教育支援チームの組織化、家庭教育支援員の配置などを行い、身近な地域における保護者への学習機会の提供や親子参加型行事の実施、相談対応や情報提供などの支援活動の実施に加え、児童虐待の未然防止・早期発見などの対応を含め、支援が行き届きにくい家庭への対応を充実させることによって、家庭教育支援チーム等による取組の拡充・強化を図りつつ、地域における家庭教育支援の基盤を構築する。
▼研究開発学校「新領域グローブ(Globe)」
▽指定先=東川町東川幼・東川小・東川第一小・東川第二小・東川第三小・東川中、東川高
文化や価値観などの異なる人々とよりよい人間関係を構築できる資質・能力を育成するための、初等中等教育段階におけるグローバル化に対応した教育環境づくりを柱とした教育課程の研究開発をする。
▼学園制加配活用事業
▽指定先=東神楽町東神楽小・忠栄小・東神楽中
小学校高学年における教科担任制を導入することによって、小中一貫教育の充実、切磋琢磨できる学習環境の構築、働き方改革の推進等を先行的に実践する学校群を指定し、事業の実施に関して必要な事項を定める。
◆道教委
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽指定先=旭川東高
医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努め、本道の地域医療を支える人材を育成する。
▼道高校「未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業」
▽指定校=名寄高―カリキュラム・マネジメント推進プロジェクト「学びの重点化」推進プロジェクト
新学習指導要領の実施に向け、生徒が未来社会を切り拓くための資質・能力を育成するため、生徒に求められる資質・能力とは何かを社会と共有し連携する社会に開かれた教育課程の実現を図る。
▼就職指導の改善に関する研究
▽指定先=美深高
今日的な就職指導に当たっては、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる資質・能力の育成が必要であることから、社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図る。
▼ICTを活用した学びのDX事業
▽指定先=旭川東高、旭川養護、鷹栖養護、旭川市朝日小・神楽岡小・緑が丘中・春光台中
1人1台端末等のICT環境を効果的に活用し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進するため、道教委のICT活用授業指針に基づく実践を行い、成果を全道に普及することで、授業におけるICTの効果的な活用を推進する。
▼小・中・高校英語教育支援事業
▽推進校=富良野市東小・鳥沼小・富良野東中・富良野高
▽協力校=富良野緑峰高
児童生徒が4技能5領域のバランスの取れた英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するため、小・中・高校10年間の系統的な英語教育の指導体制を整備する。
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽中核校=旭川市大有小、名寄市名寄中・名寄東中
▽指定校=旭川市北門中・近文小・北光小、名寄市名寄南小・名寄西小・智恵文中・智恵文小・名寄小・名寄東小・中名寄小・風連中央小・風連中
管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築する。
▼授業改善推進チーム活用事業
▽配置校=剣淵町剣淵小、和寒町和寒小、鷹栖町鷹栖小、富良野市東小・扇山小・富良野小、旭川市永山小・永山西小・陵雲小・中央中・神居東中
▽連携校=鷹栖町北野小、旭川市青雲小・東町小・忠和小・六合中・永山中・旭川中・神楽中・啓北中・緑が丘中・春光台中・広陵中・東明中
▽先駆的モデル事業=旭川市朝日小・神楽岡小・緑が丘中・春光台中
児童生徒の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小・中学校に1人ずつ授業改善推進教員を配置し、推進教員からなる授業改善推進チームを活用して、小学校では学校全体の授業改善、中学校では地域全体の数学にかかる授業改善に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽指定先(小学校)=東川町東川小、士別市士別南小、名寄市名寄小、富良野市富良野小、旭川市朝日小・永山西小・日章小・東五条小・陵雲小・啓明小・台場小
▽指定先(中学校)=東神楽町東神楽中、東川町東川中、旭川市永山南中・北門中・広陵中・緑が丘中
▽指定先(外国語活動)=旭川市忠和小・西御料地小・千代田小・末広小・末広北小・神居東小・緑が丘小・知新小・永山西小・東五条小・旭川第三小・東町小・新富小・近文第一小・大町小・青雲小
本道における喫緊の教育課題への対応のため、退職教員や社会人等を講師として配置し、それらを活用して児童生徒の学力向上を図る。
▼体育専科教員活用事業
▽指定先=当麻町当麻小、旭川市旭川小・永山西小、士別市士別小
児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校等に体育専科教員を配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定先=美瑛町美瑛小・美瑛東小・美沢小・明徳小・美瑛中
小・中学校間の円滑な連携体制を構築し、学習指導と生徒指導を関連付けた教育活動の改善・充実を図ることによって、児童生徒のよりよい人間関係を築く力を育成し、不登校児童生徒数の減少などの生徒指導上の諸課題の解決を図るなど、中1ギャップ問題の解消や未然防止に努める。
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定先=鷹栖町、東神楽町、比布町、東川町、美瑛町、剣淵町
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、社会福祉等の専門的な知識・技能を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援するスクールソーシャルワーカーを教育委員会・学校等に配置し、教育相談体制を整備する。
▼道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)
▽推進校=上富良野高
▽連携校=豊富高
▽サポート校=旭川農業高
高校がコンソーシアムなどの学校と地域等との連携・協働体制を構築し、地域課題の解決などを通じた探究的な学びを実現することで、地域ならではの新しい価値を創造する人材を育成する。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽推進地域=富良野市、比布町
▽推進校=富良野市虹色保育所・扇山小・富良野東中、富良野高
教員の発達障がいに関する専門性の向上を図るため、各管内に推進校を指定するとともに、発達障がいのある子どもや保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、取組の成果を広く道内に普及する。
▼高校における特別支援教育支援員配置事業
▽指定先=旭川西高、旭川北高(定時制)
高校における特別支援教育の充実を図るため、発達障がいを含む障がいのある教育上特別な支援を必要とする生徒が在籍する道立高校に特別支援教育支援員を配置する。
▼フロンティアキッズ育成事業
▽指定先=下川町下川小
少子高齢化・人口減少社会を迎える中、環境・経済・社会に配慮した持続可能な社会を築いていくためには地域コミュニティを牽引する若い人材の力が必要不可欠であることから、次代を担う小学生を対象に、SDGs(持続可能な開発目標)の視点を活用した環境教育を行う。
▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業
▽実践校=士別市士別小(アイヌ)、比布町比布中(北方領土)、剣淵町剣淵小(観光)
▽協力校=富良野市樹海小(アイヌ)、鷹栖町北野小(北方領土)、音威子府村音威子府中(観光)
道徳科、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼プログラミング教育事業
▽指定先=旭川市豊岡小、美瑛町美瑛小
小・中学校、高校を通じたプログラミング教育の充実に向け、小学校教員の指導力向上を図る取組を実施し、プログラミング教育の必修化に向けた準備を支援する。
▼小中一貫教育サポート事業
▽指定先=富良野市樹海小・樹海中
中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。
▼働き方改革推進事業
▽指定先=美瑛町美瑛小、旭川市知新小
本道の各学校において、それぞれの学校実態に応じた効果的な働き方改革を進めるため、当該事業の推進地域・推進校を指定した上で、本道の学校における働き方改革手引『Road』に掲げる実践事例等の普及啓発や、学校における働き方改革北海道アクション・プラン第2期に掲げる各般の取組を積極的に進めるとともに、好事例の横展開を図り、実効性の高い働き方改革を強力に推進する。
(道・道教委 2021-09-01付)
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